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文学フリマ香川1に参加いたします。

文学フリマ香川開催おめでとうございます!

 地方開催の文学フリマ、ついに香川開催ですね、おめでとうございます!
 どんどん広がる文学フリマ、その第一回に参加することが出来て嬉しいです!
 文学フリマってなんぞ? って方は以下のリンクをご参照ください。

 まあ、文芸版コミケみたいなものだと思っていただければ。
 インディーズ作家だけでなく、プロの作家さんも参加されているので、自分の本棚にある本の作者さんの同人誌が手に入る機会かもしれません。
 まだ、文学フリマに来たことのない香川近隣の方、ぜひ、覗きに来てみてくださいね。

当サークル出店&新刊情報

 文学フリマ香川1【お-9】『S.Y.S.文学分室』で出店します。
 今回の新刊は【お-10】『HPJ制作工房』の森村直也さんとの合同誌です!

『共演 きょうえん ~ミステリ屋とSF屋がお互いがお題をブン投げ合って出来上がった物語~』
 B6/P.268/¥1300
 両面リバーシブル製本という面白い装丁なのに加え、今回の合同誌は企画が面白いのです。
 サブタイトルにもあるように、お互いにお題を投げ合ってそのお題を元に書かれた物語をお互いに書いています。
 それだけではなく、お題を出した相手に読んでもらい、お題をクリアしているか書評をもらい、自分はお題をもらって作品を書いた際の苦労などを振り返るという構成になっています。

 ミステリ屋の堺屋皆人に出されたお題は
「明治後半から昭和初期。希少本・日記等のコレクターであり、時には怪盗にもなる私設図書館を運営するおじさま伯爵VS 芸術は広く公開されるべきだと考えている中途半端共産主義青年」
というもの。
そこから生まれたのが、
本を愛する青年が伯爵の私設図書館を燃やすまでの話。
『怪盗伯爵と碩学の城』です。
 久々のノンシリーズ物で、現代じゃない舞台の中編小説なので、初めて堺屋の作品を読む方にお勧めです。

 SF屋の森村直也さんに堺屋が出したお題は
「老いず、病まず、人格すら保存可能な、死という概念の無い未来。 とある宗教を信仰する人々が世界規模で増えていた。
人々はその神に何を求め、何を救うというのか。 <何か>の部分はご自由にしていただいてかまいません。
ただし、観測者の視点で日記体で綴ってください。(部分的に普通の小説が挟まるのは可能)」
というもの。
そこから生まれたのが、森村さんの作品
不老不死と人格保存を達成した社会で400年にわたる一人の元研究者の日記。
『Saved -Four Centuries Diary -』です。
 森村さんの知識や哲学を思い切りぶっけて欲しくて出したお題だったのですが、ブチかましてもらっております。めっちゃ良いですよ!

 両作品、あらゆる意味で正反対の作品となっておりますが、自分を知る人が出したお題のおかげで、自分らしくもいつも通りではない、お互いの持ち味が活かされた作品になっていると思います。
 そういった意味では、いつもの堺屋・森村を知る人にもお勧めできる一冊です!

既刊案内

 他の作品は、以下の公式カタログからご参考に。

 5月に編んだ『葉山嘉樹作品集』も少数部ですが持って行きます!

「葉山嘉樹作品集」文庫版/p.166/¥300

 「蟹工船」の小林多喜二に多大な影響を与え、プロレタリア文学の突然変異と称される作家の、多才で多彩な作品集。
 教科書にも掲載された名作「セメント樽の中の手紙」を表題作に、新青年傑作選に掲載された人気作「死屍を喰らう男」のほか、市場に流通していない作品、青空文庫に掲載の無い作品を中心に収録。
 プロレタリアの枠に納まらない10作品。
 この一冊で、きっと、プロレタリア文学のイメージが変わります。

 あとは、考察教室シリーズも持って行きます!
 シリーズの概要は以下の記事から。

 「近代文学作品をミステリのロジックで解き明かす」をテーマに、各巻読み切り形式で文学作品を読み解いていく、青春ライトミステリ作品です。
 シリーズものなので、一番楽しめる読み方としては⓵から読むことを推奨しますが(登場人物などストーリー的な意味だけではなく、文学用語の解説が既出のものは省かれたりするので)各巻読み切りなので、気になる作品が題材の巻から入っても読めるとの声も多いです。
 最新刊は、5月、6月と連続で出した特別編二冊ですが、こちらは増刷予定がないので、お早めにどうぞ。

 他にはウチで唯一ビジュアルのついている作品
「オタクなカノジョのレンアイ事情」シリーズも長く愛して戴いております。

 こちらは、ミステリ=血生臭い、小難しい、というイメージで嫌煙している方に向けた、やさしい日常の謎ミステリです。
 社会人青春ライトノベルとしての要素をメインに、事件と謎があり、それを切欠に物語や人間関係が進んでいくタイプの物語なので、気負わずサクッとお読みいただけます。
 なにより、挿画を担当していただいたCHIKAさんの絵が素晴らしいので、カバーイラスト&挿絵だけでも見る価値ありです!

 他、このサークルで何かお試しで買いたいけど、シリーズ物はハードル高いし、ワンコイン以下で何か……という方は以下を推奨します。

 こちらはショートショート短編集で、ミステリではないですが、不条理系や叙述ミステリがお好きな方に好んでいただいているようです。
 元々、文芸イベントのアンソロで書き下ろしたものの再録なので、文字数制限やお題が出されて書いたものではありますが、それ以外は好き勝手書いているので私の癖が一番出ている作品とも言えます。

 他にも机の上に乗り切らない物や部数が5部以下のものも持って行くこともありますので、他のものに関してはカタログをご参照くださいませ。

 初めての文学フリマ香川ですし、そんなに頻繁に参加できそうにないので、私も買い逃しが無いようにカタログチェックしたいと思います。
 今からどんな本に出会えるのか楽しみです!


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