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午前3時の君 は まるで死体のようで 口元に手をかざせば微かに息があたるのだけど いびきもかかず寝返りも打たず ただ静かに横たわっている 陶器のように白くて冷たい肌 が 現実感を曖昧にして この光景自体が夢のよう な そんな気がしてくるから 僕はぎゅっと目を瞑っ て 目を覚ますよう 祈った
言葉にならない言葉にしない想いが多すぎて余白は真っ黒になってしまった 行間には読めない文字がびっしり詰まっていて まるで砂糖に群がる蟻のようだった 何故言葉にしないのだろう こんなにも感情が渦巻いているのに いや 渦巻いているからこそ言葉にできないのか 私はそっと余白をなぞった