氷水
じわり、と、熱が滲む
私はそれを拭い去るように、扇風機の風を強くした
蝕む温度でぼやける頭
からんと氷が音を立てる
温度に蝕まれて小さくなってゆく物体
それと比例して浮き上がる雫
それを指ですくい上げる
その雫は氷から温度を受け継いで冷たかった
けれど多分その雫は
あまりにも純粋で美しい
じわり、と、熱が滲む
私はそれを拭い去るように、扇風機の風を強くした
蝕む温度でぼやける頭
からんと氷が音を立てる
温度に蝕まれて小さくなってゆく物体
それと比例して浮き上がる雫
それを指ですくい上げる
その雫は氷から温度を受け継いで冷たかった
けれど多分その雫は
あまりにも純粋で美しい