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水無月紫陽(水素)
2022年5月5日 09:52
シェイクスピアの『あらし』(『テンペスト』)に関する考察を昔まとめたレポートを少し編集した記事です。シェイクスピア作品を色々読んで楽しみながら書いたので、楽しそうな雰囲気を感じてもらえたらというエッセイになっています。ーーー1、はじめに シェイクスピアの『あらし』において「死」を迎える登場人物は存在しない。それどころか、プロスペローは自身を離島生活に追い込んだ人物たちが死んでいないかをエ
2021年7月11日 10:59
昔書いたレポートをアーカイブ化したものです。読書は堅苦しいものと思わずに、想像を豊かに働かせて楽しむものということを少しでも体感してもらうために、敢えて昔の若々しい文体も残しています。読書への苦手意識が少しでも減らせたらと思います。1、はじめに シェイクスピアの『夏の夜の夢』にはRene Girardが指摘するように、動物のイメージが多く登場し、それらが形而上の欲求や暴力と関連し、物語の基盤