美ハ遥カ遠キ死ヲヲモ予見シテ
美、それは遥か遠き未来の死を魅了し予見するために生まれてきた感性。
美はしばしば距離を保つことによってそれを担保してきた。
私たちはその美に近づこうとした。謝りたくて。分かり合いたくて。
でも結局これって死に近づこうとしてるだけだよね?
そう気づいてあなたはもう、美の海に溺れて眠っていた。
でも死ぬことはなく、窒息死さえもない、そんな美の海。
案外、空気の裏側にもあるものなのだな。
この御縁という名の美しき優しき世界という"大天使"は、
ただ私には少々しょっぱくて甘くはなかったらしい。
んまあよい。とにかく甘くして生きてけばよろし。
「私がか?」 いんやみんなで全員で。
かつて親友が最後に「全員で」と言ってくれてたように。
SOS団も、ハルヒもきっと、それを望んできたはずだ。
まだトンボが飛んでいるこの季節。赤とんぼであれ何であれ、
結構めでたいものではないか?
環境がもう死にそうだと言っている割には、結構平和なのだから。
備えなければならない。
嵐のまえの、静けさに。
限りなく少数派の、限りなく多数派の、その狭間で。
《蚊の夜の 蛾の孤独さの耐へかねて 頬のキスをし 痒き慰み》