冬の道

高い空
冷たい風
さざめく乾いた音
舞い落ちる小さな扇

瞬く間に織り上がる
黄色い絨毯

靴の下で葉が潰れる音
早く土に帰ってと憂う

遠い雲
駆ける風
かまびすしい雀の声
疲れを知らない喧騒

届かぬ想いと知りながら
叫んでいるのか

叶わぬ恋と告げられても
あなたに逢えることを願う

届かぬ願いと知りながら
この道を歩いている

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