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あのとき、誰かのために鳴らした鐘

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自分のなかの自分は、いつも自分の想いを伝えたいと藻掻いていた。
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2023年12月の記事一覧

ひとつの恋

 『痩せたみたいね』と  鏡の中の自分に向かって 呟いた  『悲しいことがあったの』と  …

星になったあなた

遠い日 憧れ続けた恋 わたしは あなたに出会って 恋をした 夢のように生きた日々 あなたの…

好きだから

『どうして』って訊かれても 好きだからとしか答えられない  ごめんね、わがまま言ってるの…

淡い色の花が咲く

また巡り来る季節 僕と君が出会った この街に 淡い色の花が咲く 入学式で賑わう あのキャン…

君の香り

今 僕の目の前を通り過ぎて行ったのは 見知らぬひと 鼻先をかすめる甘い香り 僕は今でも覚え…

ふたりで描いた未来

ふたりで描いた未来には たしかに 君と僕がいた 幸せそうな ふたりには 眩しいほどの光が降…

私の翼

私の心には翼があって  時空を天翔ける あなたはきっと忘れている 二人が出会った 遠い日から 今日までの どの日にも 私は飛んでいける 悲しい日にも 楽しい日にも でも 私の翼は 「今」を越えて「明日」へは 飛んでいけない だから あなたのところへもいけない 悲しいけれど あなたに会えない日が続くから 私は翼をたためない 想い出に頼らなくてもいい日が来るまで この翼はたためない

この場所から

もう一度 ここから 始めよう 僕たちが 最初の一歩を 踏み出した この場所から あの日 ふ…

空を・・・

窓越しの 朝の街 行き交う車 すれ違う人たち それぞれの目的地に向かっている 柔らかな光に…

NAVIGATION

この道を上がれば 君の街かな 地図をなぞって ドライブする 知らない道 知らない街になっ…

強く握る

この手を離せば きっと 君は どこかへ行ってしまう そんなに強く握らないでと 君が 顔を歪…

シルエット

カーテンに映るシルエット それは 君の影なのに 僕の知らないひとのように見える 影は 歪ん…

いつの日か  この胸の奥にひそめる 恋しさを 人知れず流してた 涙の分だけ  伝えたい 切…

ありふれた日常

ありふれた日常のなかに 埋もれている ひとには そう見えるのだろう 夜になると灯りは消え 朝になるとカーテンが開き わたしは仕事に出かけ 昼間は無人の部屋 泣き声も わめき声もなく ときおり携帯電話の呼び出し音がもれるぐらい 階下の住人は かすかな物音で わたしの存在をそれとなく意識する どこにでもいる ひとり暮らしの人間 大きな声で 泣いてみたら 大きな声で 叫んでみたら 誰だかわからないような 化粧をしてみたら 見たこともないような 服を着てみたら そんな