【占星術うさぎの穴】ディセンダントがもたらすあなたと他者の関係性
2020年当時、noteサークル:占星術うさぎの穴で行われていた授業では、このトピックは存在していませんでした。
2024年6月、あの頃の原稿を本にしようという話になり、このさいディセンダントについても一話作ってみることにしました。
ホロスコープをみていて、ディセンダントが何座にあるかを見ても、単独ではあまり意味が無くてですね。あくまでアセンダントとの組み合わせで考えたときに具体的な意味を読み出せるようになります。
なにもかもテキトーなアセンダント魚座からすると、あれ?みんなやたらと細かいなぁ??(=ディセンダント乙女座)という感じですね。
あるいは“軽量な”アセンダント双子座にとっては、会う人会う人誰も彼もが、すごい人に見える(=ディセンダント射手座)とか。
アセンダントとディセンダントの関係は常に180度であり、誤差は出ない。
アセンダントが牡羊座0度なら、
ディセンダントは天秤座0度。
この点、アセンダントに対するMC-ICのような『地軸の傾きの影響』等はありません。
じゃあ12星座別に説明してみますね。
ディセンダント牡羊座
(※アセンダントが天秤座)
八方美人なアセンダント天秤座のまえには、次から次へと新しい出会いがやってくるでしょう。来る者拒まず去るもの追わずの精神で。それでも、長く続く人とは長く続くはずです。
ディセンダント牡牛座
(※アセンダントが蠍座)
アセンダント蠍座は独特な“自分の世界”を持っていて、それに合致しない人を受け付けない。世界観に合う人とは長続きして、そうでない人は近寄ってこない。
教祖と信者のような関係。もちろんアセンダント蠍座が教祖でディセンダント牡牛座が信者ですね。
血縁者などの、世界観とは無関係に生じた人間関係では、分かり合えないことに苦しむことも。解決策は無いので、放っておくか、妥協して受け入れるか。
ディセンダント双子座
(※アセンダントが射手座)
やる気があるのは自分だけ、まわりは全員烏合の衆に見える。部活なんかで、みんなおしゃべりばかりしていて、ちゃんと練習しようとしない。
『みんな、ちゃんとやろうよー!!!』
雑魚を蹴散らしながら前に進む、かのような感覚を身につけると良いかも。
ディセンダント蟹座
(※アセンダントが山羊座)
この原稿を書いているわたし(ミミィ)がアセンダント山羊座/ディセンダント蟹座なので、実体験を書きます。
2024年6月現在、いまのわたしの生活環境では、わたしが同棲している男性を養っており、同じ職場で働いているはずなのに、彼は浪費癖が激しすぎていつも無一文。それでわたしの収入の半分以上が彼のために使われている、というかなり異常な状態になっていますね。
『同棲していて』
『収入の半分以上を』
というのは今回が初めてだけれど、
振り返れば、だれかの食費やら生活費やらの面倒をみるのは全く初めてのことではなく。
けっきょく、一族郎党を養う、みたいな観念が常にあって、そのとおりに行動してしまうのだと思います。
アセンダント山羊座=ボス
ディセンダント蟹座=一族郎党、子分たち
だれが“仲間”(=一族郎党の範囲内)で、だれが単なる他人なのかの区別が厳格。
わたしは自分の彼氏を養ってるけど、ほかの男性にお金を渡したりは一切しません(もちろん女性にも)。
ディセンダント獅子座
(※アセンダントが水瓶座)
相手が主役。主役体質の獅子座が、相手方のディセンダントにあるのだから、そうなりますね。
インタビュアー的に人と接して相手に“主役感”を持たせるのは上手いでしょう。あるいはホスト的に振る舞って相手をもてなすとかですね。
アセンダント水瓶座はどこか秘密主義で相手と距離を取りたがるので、対人関係においても、主導権の取り合いにはならず、すくなくとも見た目は相手を立てます。ディセンダント側に火の星座、という意味では、出会う人出会う人ぜんぶが自分よりもすごい人に見える配置でもある。
ディセンダント乙女座
(※アセンダントが魚座)
占星術界の超大物、松村潔先生はアセンダント魚座ですが、原稿を書くとかYouTubeで喋るなどの、もっとも原初的な『知性を言葉にする』という部分にしか彼自身は興味を持っていなくて。その先の出版やらプロデュースなどは他の人間に任せていますね。しかもそれすらも本人はめんどくさがり、まわりがなんとか説得している感じ。
こんなふうに、超いいかげんなアセンダント魚座に対して、まわりの人間=ディセンダント乙女座が、整えるとか管理する等の役割を担当します。
ディセンダント天秤座
(※アセンダントが牡羊座)
その場の思いつきで勝手に行動を始めるアセンダント牡羊座に対して、まわりの人々=ディセンダント天秤座はなかなか寛大であり、適材適所でその都度ふさわしい人が現れます。結果的に、アセンダント牡羊座の人は、かなり運が良い感じに見えますね。
バックパッカーとか、世界一周旅行とかやってる人は、運の良さに恵まれないとそもそも生還できないのですが。アセンダント牡羊座/ディセンダント天秤座なら、毎回毎回『運よく』助けてくれる人が現れる展開になるでしょう。
ディセンダント蠍座
(※アセンダントが牡牛座)
超絶マイペースで人間関係になど興味のないアセンダント牡牛座に対して、なぜか執拗なくらいに密着してくるディセンダント蠍座。本人は人間関係に興味が無いゆえに、勝手に近寄ってきた人を、イヤでなければそのまま受け入れる。
『なぜこんな男と付き合ってるの?』
『たまたまそばにいたから!』
たいぶ前にブームになった自伝的小説
『夫のちんぽが入らない』
の最初のほう、後に夫となる男性が、主人公の女性の家に勝手に棲み着いてしまって。それについて彼女はウエルカムでも出ていってでもなく、まったく無反応な感じなのです。自分の書いてる小説のメインとなる登場人物が『自分の家に勝手に転がり込んできて勝手に棲みついてしまった』件について彼女自身の想いがまったく述べられていないのは、おそらくこの女性はアセンダント牡牛座で、相手男性はディセンダント蠍座に相応しい行動に出た、ということなのでしょう。
ディセンダント射手座
(※アセンダント双子座)
双子座は12星座のなかでいちばん軽量の星座であり、それがアセンダントにあるとなると、どうしても本人は“小物っぽい”感じになってしまいます。
それに対するディセンダント射手座はどうしたって『すごい人』になります。
それもすごく努力して修練して『すごい人』になったかのような、自分なんかじゃ絶対に敵わない(と思えてくる)ような人にばかり、次々と出くわす。
一方でアセンダント双子座というのは好奇心旺盛な星座でもありますから、目移りしがちでもあるのですが。
これだ!というものをひとつ選んで、ディセンダント射手座の『すごい人たち』と肩を並べる自分になれるよう、本気で努力してみる、というのもアリなんじゃないかな?
ディセンダント山羊座
(※アセンダントが蟹座)
本人は人懐っこい陽気な性格、できたら誰とでも仲良くなりたい。なのに相手は勝手に一線を引いてくるし、格付けしたり、ルールを振りかざしたり。
アセンダント蟹座のあなたが陽気すぎて気軽すぎるからこそ、相手は一旦身構えるわけですね。ひるまずずっと陽気な人懐っこいキャラのままでいれば、そのうち仲良くなれます。
蟹座は水の星座なのに対して、ディセンダントの山羊座は“乾いた”土の星座なので、アセンダント蟹座のあなたがみずみずしい水気をみんなに分け与えてあげましょう。乾いた大地に潤いの水をしみ込ませるイメージで✨✨✨
ディセンダント水瓶座
(※アセンダントが獅子座)
アセンダント獅子座の人は、人生というのは自分自身を主役とした舞台演劇のようなものだと考えましょう。ほかの人々はぜんぶ観客兼脇役です。その都度その都度シーンが入れ替わるたび、脇役たちの顔ぶれは変わっていきますが、あくまで大切なのは主人公のあなたですから。
たかが脇役にすぎない他人たちをあまり深追いしないように!
ディセンダント魚座
(※アセンダントが乙女座)
身なりのきちんとした、由緒正しいあなたは、わけのわからない有象無象と対峙しなければならなくなり、思わず叫びます。こいつら何なんだ??!?
他人がデタラメであればあるほど自分自身の正しさが証明される、かのような感覚に陥ってしまうと、狭量な正義感がかえってあなた自身を苦しめることになります。自分自身を気にかけるのと同じようには、他人に意識を向けてはいけません。
この配置の人は、仕事に打ち込んで実績をあげることが救いになる。他人と連帯責任にならない、自分ひとりで自分だけの実績を創れる仕事が吉◎
※今回はディセンダント=対人関係という観点から説明してみました。一般的に言って7ハウスとは結婚のハウスであり、ディセンダントだって無関係ではないのですが。ディセンダントの星座だけ見て結婚相手を占うのはちょっとムリがある気がします。
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※このnoteは、2020年にnoteサークル“占星術うさぎの穴”における授業のために作成した原稿を底本とした、現在制作中の書籍のための追加の原稿です。
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