文学フリマへの道 #2 「商品仕様を考える」
どうも、来春の『文学フリマ東京』への出店を心に決めたミムコです。
前回の記事はこちら。
今回は、メインで出そうと思っている
『noter Collection Book』
ノトコレ ブック
の仕様について私が悩む様子をお伝えいたします。
1.『noter Collection Book』
ノトコレ ブック とは
noteで皆さまから短い作品を募集して、リフィルに印刷。購入者は、好きな作品を選んでバインダーにまとめて1冊の本に。自分だけの短編集を作ることができる。リアルnoteマガジン的な商品。
2.商品コンセプトを確認する
まずはノトコレブックのコンセプトを
確認してみましょう。
『買い手が好きな作品を選んで
オリジナルの短編集を作ることができる』
これを仕様と売り方に落とし込むと……
本文を追加・入替が可能なリフィルとして
単話売りする
という感じ。
私は『綴じない』ことをポイントだと考えています。新作を追加していけるという面白さもあるからです。育てていける短編集とも言えるかも?
企画を継続することが前提ではありますが……
また、製本しないという選択には、
・制作コストが抑えられる
・1作品ずつ作業を終わらせることができる
という制作上のメリットもあります。
3.サイズとバインダー問題
リフィルにするということは、バインダーが必要ということ!!
お客さんに
自分で用意してもらうのか?
コレ、難題。
お客さんは、この企画を知っていて事前にバインダーを用意してくれる方ばかりではないはずです。
あたりまえですけども……
現地でたまたま見かけて手に取る方の為にも! バインダーを置いていないのは不親切……でも
市販品を在庫するの?
リスク高くない?
そんなところにお金かける?
ひとまず、
大型文具店へ行ってみよう。
リングバインダーで一番メジャーなのは、
A4・B5・A5。
ルーズリーフでよくあるサイズ。
でも、このサイズってノート感がすごい。
いや、ノートだから当然なのですが。
「本」という感じが全然しない。
このサイズでは学校のレポートみたいになってしまう……。
もっと小さい、
文庫サイズ(A6)くらいはないのか。
いやぁ、この時初めて気付いたんですけど、ないんですよ。ノート&ファイルコーナーには。メーカー独自のルーズリーフ式メモ帳とか、2リングの横長ファイルはあるんですけど、ちょっと違う。
A6サイズはもう手帳の分類らしいです。
「バイブルサイズ」というようです。
※A6〜B6サイズを指す。メーカーによって異なる。
つまり、私が求めていたサイズは
システム手帳のリフィルサイズだったのです。
ただ、この事実には、
いい面も悪い面もあります。
手帳のリフィルサイズというのはロマンがあります。システム手帳はデザインが豊富だし、革の手帳を本に出来るなんて素敵すぎる。
あと、本好きと文具(道具)好きって客層が少し被っている気がするんですよ。『手帳サイズのカスタマイズ短編集』というのは結構ツボるような気もしたり。
でも!
手帳のサイズってスリムタイプもあったりで、わかりにくく、その上……高いよね! って話です。
合皮や布、ビニル製でさえ安くても千円以上するものがほとんど。
本買えるじゃん。
ハードカバーの新刊買えるじゃん。
うーーーん。
安価な商品もなくはないんです。
上の写真で使っているのはコレ↓
それでも安くはないですよね。本文がメインなのに。それに、10〜20冊買って在庫持つのは……
もうこうなったら……
パーツ買って自分で作る?
手間はかかるけど、コストは抑えられる……
20冊くらいならいけるか!?
オリジナルデザインという付加価値をつけることはできるけど……うーーーーん。
4.ルーズリングとの出会い
いやいや待てよ……そういえば。パーツといえば。
ルーズリーフ用のリングだけ売っていたような気がする。最悪、リングだけなら在庫できるかもしれない。
主役は本文なんだ。
ガチ勢(←いるかはわからないが……)には好みの手帳やバインダーを用意してもらって、お試しさんには負担にならない安い値段の簡易な物を用意する。
コレがベストかもしれない。
そう考えはじめました。
A6サイズでシステム手帳のリフィルとしても使えるようにするなら、6穴。
ということは……
リング数:30×3÷6=15冊分
1冊分の原価:363÷15=24.2円
値段的には素晴らしい!
これならオマケとして、あげることもできそうです。
でも……
本当にリングだけ用意しておくのか?
お客さんをガッカリさせやしないか?
5.本らしさを求めて
もっと考えろ。
本らしさ。ワクワクするようなアイデアを。
カバーは本の顔でもあるじゃないか。
私の頭の中はミキサーみたいにグルグル回って、その中でいろんな要素がくっついたり離れたりしていました。
そんなに手間がかからず、
安くでき、
手に取った時に嬉しい「本らしさ」
ふと。ある構造が頭の中にできたので、
試作してみることに。
画用紙を1枚プラスすることで、本らしい感じになりました。
実際には
置くと開いてしまったり、表紙と本文の隙間が大きく不安定なので、読みにくい部分もあります。
でも50円未満で作れるならアリかなぁ、なんて。
何より、カバーを作る楽しさができるのは面白い。
カバーくらいなら印刷所に出してもよいし、自分で印刷するならCanvaテンプレート作って、noterさんからデザインを募集することもできそう。表紙も選べる的な。
たくさんのお金があれば、
オリジナルのバインダーを製造会社で作って、それに合ったサイズの書籍カバーも印刷所で作ったりできるのですが、ないならないなりに、できる範囲で工夫するのもエンタメかもしれないですね。
クオリティはお手製感満載ですが。笑
6.応募に関するお知らせ
現在、11名の方が参加を希望してくださっています。大変ありがたいことです……!
私が対応出来そうなのは20作品くらいではないかと思うので、この人数を超えた場合は抽選とさせていただければと思っています。
そんなに応募があるかは分かりませんが……
正式募集は1月下旬を予定しておりますが、現時点(前回の記事)までにコメントなどで参加希望をお伝えくださった方は優先させていただく予定です。
もちろん、参加希望と言ったけど、やっぱりやめます! というのも全然大丈夫です。まだわからない部分も多いと思うので。
参加不参加に関わらず、私の試行錯誤や準備の様子を楽しんでもらえたら嬉しいです。
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