縦スク文庫、はじめました。
どうも、ミムコです。
そして、突然、
【縦スク文庫】というものをはじめました。
知らない方は、何だそれ? と不思議に思ったことでしょう。私のことをある程度ご存知の方は、あの人は、また何か思い付いて始めたな、と思ったかもしれません。笑
縦スク文庫とは
⬛︎どんな本なの?
縦書きの小説やエッセイを縦スクロールで読みやすいようにデザインした、スマホ読みに特化した新感覚の電子書籍です。
スクロールしている動画をご用意しましたので、見ていただけると、どんな感じか伝わるかと思います。
文章の流れを止めないデザイン。
文章の配置で、より内容が伝わるように。
少し大きめの文字、短い文章のまとまり。目に入る文字を限定することで、読んでいる瞬間、瞬間にフォーカスすることになり、物語の中に深く入っていくことがでます。
⬛︎作ろうと思った、きっかけ
実は、1年以上前から構想はあったんです。
私は本や漫画を読むのが大好きなのですが、まとまった時間が取れなかったり、移動時間がほとんどなくなってしまったという理由から、「Webtoon」という縦スクロール漫画をよく読むようになりました。正直そんなに読み応えがあるわけではないので、お金払うほどではないような、そんな感じなのですが、ついついスナック菓子のようにつまんでしまうんですよ。しかもやめられない。
ということはですよ、メディアとしてかなり優れてるということだと思うんです。手元のスマホですぐ読めて、イヤホンがなくても楽しめる。びっしり文字が連なっていないので、疲れてても手が出やすい。さすが韓国。
でも、わりと若い人向けのコンテンツが多くて、本好きや漫画好きには結構アンチもいるというか、手を出してない人も多いんですよね。
そんなある日、ふと、気付いたんです。
「あれ? これ、コマ割りほとんどないし、
もはや小説じゃない?」
漫画と言っても、絵の中に短めの文章がランダムに入ってるだけなんですよ。もちろん、吹き出しに入ったセリフはあるんですけど、登場人物の心の声や設定解説とかは、もう小説と変わりないな、と。
じゃあ、少し違うカタチにすれば、小説好きの人たちにも届くものができるかもしれない。
そう思ったのです。
⬛︎本の進化
ひと昔前、電子書籍の登場で、出版業界や印刷業界は焦りまくりました。そして、電子書籍なんて読書じゃない、なんて風潮もあったような気がします。
でも、電子書籍の広がりにより、漫画業界がとんでもなく売上を伸ばしました。リスクなく、過去の作品を販売できるからです。
その波に、文芸は少し乗り遅れた感があります。それは、長い文章を読み続けるのに電子書籍が漫画ほどマッチしていなかったということや、根強い紙派がいたことなど、原因は色々あったと思います。作家が許可を出さないなどの理由もあるかも。
しかし、読みたい本がすぐに読める電子書籍は、少しずつ市民権を得て、現在では手軽な個人出版のひとつとしても、当たり前のメディアになりつつあります。読み方も好みに合わせて選べるようになりました。スクロールの横読み、縦書きのページ送り。でも、なんかしっくりこないんだよなぁ、なんて思っている人は私だけではないはず。
小説も読み手に合わせて変化してきました。短い時間で区切って読める、ショートショートの流行などは分かりやすいかと思います。スマホエンタメが爆発的に増えたこの時代、皆、手軽気軽なものを求めるからです。
そんな中、少し違和感を感じていました。
物語は手軽に読める長さが人気なのに、
なんで、単話売りしないの?
なんで、1冊にまとめちゃうの?
短い話を好みやタイミングに合わせて、ちょこちょこ読みする方が時代に合っている気がするんです。
もっと読みやすいスタイルで。
⬛︎読みやすければ、もっと広がる?
私の次男は学習障害を抱えていて、文字の読み書きが困難です。特に「読み」に関しては、たくさんの文字列を見るとパニックになり、うんざりして、読むことを諦めることが多いのです。
でも、彼は物語が大好きです。読むことが困難でなければ、本が大好きだったかもしれません。
そんな彼のような困難さを抱えておらず、むしろ読書が好きな私でも、年齢とともにたくさんの文字を追うことが少し面倒に感じられるようになってきました。よいせ、と気構えするようになったというか。老眼が入ってきているせいもあるかも?
今まで、趣味は読書と言っていたけど、若い頃に比べて読書量が減ったよなぁ。そんな本好きは、実は結構いるんじゃないかと思うんです。
だから。
少ない文章をサラサラと流しながら読んでいくスタイルは、本を読みたいけど、遠ざかっていた人にも届くかもしれないと思うのです。
⬛︎書き手の活躍の場を広げたい
現在、本を出版するなら、文学賞などに応募するか、個人出版というのが一般的かと思います。
出版社のほとんどは持ち込み原稿は受付けていないというのが現状。漫画と違ってすぐに読めないですものね。持ち込み原稿まで読んでたら、編集さん、倒れてしまいます。とはいえ、かなりの狭き門には違いありません。
個人出版はというと、noteでは、手軽なKindleが人気ですよね。この手軽さは革命だと思っていますが、まだまだ読み手との繋がりが薄いように思います。これは、探しにくさも大きく影響していますが、やはり、現在の電子書籍の読み心地がよくないからだと思えてしまうのです。
noteやカクヨムなどの投稿サイトもいくもありますが、手軽ではあるけど、本を読んでるぞ! という気持ちにはあまりならない。情報を読み込んでるという感覚に近くなってしまうというか…
書きたい人はたくさんいるのに読ませるパッケージが圧倒的に足りない。そう、強く感じています。
もし。この縦スク文庫が市民権を得ることができたら。快適なプラットフォームができて、もっと多くの人が当たり前に読むようになったら。書き手の需要は一気に増えることでしょう。
書き手と読み手のサイクルがもっとグルグル速く回り出すでしょう。たくさんの人を巻き込んで。
私はそんな大きな夢を描いています。
でもまずは一歩一歩
実は…この縦スク文庫を思い付いてすぐに、ある出版社の文芸部に持ち込みしたんです。読みやすいと、すごく反応が良かったのですが…現実問題として、販売できるプラットフォームがないことや、長い小説は向いていないということで、話が進むことはありませんでした。残念。
ということで、地道に始めていきます。笑
先日、簡単なホームページを作り、そこに今まで制作した作品を少しずつ並べています。
それぞれ、作品を掲載している私のnoteページに飛ぶようになっているのですが、後々は制作した画像をお渡し、作家のnoteページに飛ぶようにして、作家が好きな値段の有料記事にするのもいいかなあ、なんて考えています。その後の展開は運と皆様の応援次第かな。
縦スク文庫を作ってみたい、という方へ
まずは縦スク文庫を多くの人に知ってもらうために作品数を増やしていきたいと考えていて、10月中旬には募集をかける予定です。
募集作品の字数は1000〜5000字。小説以外にもエッセイ、詩など、ジャンルは問いません。短い作品は複数を合わせたかたちでも良いです。短編集や詩集的な。
(現在、募集は締め切りました。応募作品を制作中です)
★参考
※「ブルーアワー」1000字程度
※「願ったり、叶ったり」1300字程度
※「風を駆りたい」5000字程度
※「月の缶詰」8000字程度
ご興味ある方は、気にかけていただけると嬉しいです。
新しい読書文化を共に創ってみましょう。
なんて、ちょっと大袈裟かもしれませんが。笑
公開中の縦スク文庫はこちら
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