勉強は楽しいものだと思ってた
「成人式は今年の8月に行います」新聞の第1面は衝撃的な一言で飾られていた。三密に気をつけて成人式を夏に行う。県外から若者を呼び寄せる。こんな市町村、日本全国探してもうちだけは?と正直思う。
文句を言ってもしょうがないが冷静になって考えると服の用意を全くしていないので正直やばい。あぁもうちょっと髪も伸ばしたかったのにな。
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大学に入れば自分の好きな勉強ができるよ!自分の好きなことが学べるよ!そう思って多くの人は大学受験を頑張るのではないだろうか。
自分の将来のために。叶えたい夢のために。
やっとやっと大学では好きな勉強ができる!と思って大学を目指す人は多いのではないだろうか。
私だってそう思っていた。だが、現実はそう甘くなかった。
大学は、好きなことを学べる場所では特別なかった。
楽しいと思える勉強が全くないわけではない。もちろん。
でもどこかで、別の選択をしていたらもっと楽しく勉強ができたんじゃないか。
もっと頑張ることができて成績も良かったんじゃないか。
そんな風に思ってしまう。
就職活動を3年になったら始めなければならない。せっかく4年間の貴重な学びを高い学費と引き換えに手に入れたのに。
就職活動に追われず学べる時間は、もうあと少ししか残っていないのだ。
大学は就職予備校なんじゃないかと錯覚してしまうくらいだ。
就職するために大学に来たんだろうか。
良い大学に入ることで良い企業に就職することはできるといえばできると思う。
それでも、好きなことを学びに大学に入ったのは、ただ就職するためだけだったんだろうか。
散々今まで重視されてきたアクティブ・ラーニングとか、積極的な意見交換とか主体的な学びとかそういうものは
大学の授業では特に重視されていない。
コロナ状況下かどうかは関係ない。
私が欲しかった好きなことを学ぶ環境は、こういう場所ではなかったはずなのに。
もちろん一般教養や英語は当然勉強すべきであると思うし、
好きな科目しか勉強したくなーーい!!なんてわがままを言うような年齢でもない。
でも何百万というお金と浪人した分の1年の時間をかけて手に入れたかったものは、本当にこういうものだったんだろうか。
本当にこういうことを学びたかったんだろうか。
最近ずっとずっと答えが見えない。
「これを学びたい!」と思える内容が確かに私にもあったはずなのに。
一体どこで見失ってしまったんだろう。
せっかく好きなことを学ぶために大学に入ったのに。
大学に入って学んだことを生かせない仕事に就くなんてもってのほかだ。
好きなことを勉強し、好きなことを仕事にできる。
そんな人は、本当に本当に1握りなのかもしれない。
いつだって努力で這い上がってきた人間だ。私は。
正しい努力をしなければ成功できないし、努力なんて報われないことの方が多いし、結局結果が出せなければ周りの人には認めてもらえない。
そんなことはわかりきっていたはずなのに。
かといって大学を辞めるほどの勇気もない。早く働いてお金を稼いで親孝行しなきゃという気持ちもある。このまま現状維持で頑張り続ければ良いことだってあるのかもしれない。
でも最近前に進む気力が湧いてこないのだ。
もう1度、もう1度勉強を楽しいと思うためには、どうしたら良いんだろう。
その答えを今日も探したいと思いながら、課題をやっている。
違う道を選んで輝いている自分を想像してしまいながら。
ただ目の前のことを淡々とこなしている。