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わたしの住む街③ちょっと怖い話

わたしの住む街シリーズ、今回はほっこりできない怖い話です。

日本からカナダに引っ越して間もない頃のこと。深夜に我が家の優秀な番犬が、ワワワワーンと大きく吠えました。最近はだいぶ回数が減りましたが、家の敷地内に誰か(動物含む)侵入すると、朝晩関係なくお知らせしてくれます(リスやウサギなどは敷地内の住人として認めているようで吠えません)。またどうせアライグマでも庭にいるのかなと呑気に構え、一応、犬が吠えたリビングの窓から外を覗いて、「大丈夫だよ」と犬に声をかけ、消してあった門灯をつけてから、寝室に戻りました。

ところが、ベッドに横になったところ、何か変な音が外でするような気がして...寝室の窓から外を見てみると...家の前の駐車場に停めている車の上から飛び降り走り去る人影が!!!

ゾッとして、寝ている夫を起こし、外を見ると、家の前の通りの少し離れた所に怪しい車が停まっていました。とにかく警察を呼んで!!!と夫に言って911。状況を説明すると、しばらくしてパトカーが来ました。

警察官と一緒に外に出て、車をパッと見た所、異常はない様子。ちょうどその時、なぜかお隣の方が外にいました(お隣さんを怪しんではいません)。

最初は暗くて気が付かなかったのですが...Oh My God! 何と後部座席のガラスが思いっきり割られていました。中に入って、何とかして動かそうとしたようで、ハンドルにキズがついていました。でも、ハンドルロックのバーを付けていたため、今回は盗まれずに済みました。はい、「今回は」です。夫はカナダ渡航後、数日目にしてホテルの駐車場で車を盗まれたのでした。朝、駐車場に行ったら、車が影も形もなかったそうです。その時の経験が今回、生かされた形にはなりました。

私は目撃者ということで、録音するので見聞きしたことを全て話してくださいと警察官に言われ、スピーキングのテストみたいだなと思いながら(汗)、「犬が吠えたので、リビングに行き...」と覚えていることを説明。

犯人像を詳しく聞かれ、「服は何色だったか?」「たぶん黒かな...」「肌の色は?」「分かりません」「背格好は?」「多分、細めで小柄かな...」など証言になりそうもない適当な答えしかできず。

その後、お隣さんが玄関に設置しているセキュリティカメラに写っているかもしれないと言うので、警察官と夫が一緒にお隣さんの家で確認。バッチリ写っていたそうです。犯人は1度来て、その後すぐに再び来ていたことがわかりました。おそらく、番犬が吠えた時が1度目、変な音がした時が2度目だったのだと思います。そして犯人の服の色は黒ではなくて白。車の上からではなく、車の中から犯人が走り去ったのでした。私の記憶がいかにいい加減かが証明されました。でも暗かったし、何より動揺していたのです(言い訳)。

この事件以後、家の駐車場にセキュリティカメラを設置。車高が高くて車庫に入らず外に駐車していたのが災いしたため、車庫に入る車に変更。ちなみに被害にあった車は、2台とも泥棒さんに人気の日本車の同車種でした。車の窃盗は、ここ数年カナダで急増している組織的な犯罪で、特にトロントでは「国家の危機レベル」までエスカレートしているとか。船に乗ってどこか遠い国に運ばれて高く売られたりもしているようです。夫の最初の車は今頃どこを走っているのでしょうか。

今回の第一発見者は優秀な我が番犬で、深夜にちゃんと柴犬セキュリティカンパニーが発動したのに最初にちゃんと調べなかったことを反省。改めて一層のセキュリティ強化を依頼しました🐕

わたしの住む街は、車泥棒に注意!のちょっと危険な街です。

優秀な警備会社🐕


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