フランスのモンテッソーリ幼稚園勉強会議事録/3-6歳クラスの保護者勉強会議事録(前編)
先日長男が通うモンテッソーリの幼稚園にて、保護者勉強会が開催された。私と嫁で議事録を担当し、まとめたことをせっかくなので公開。
モンテッソーリ本部よりオブザーバーの方が保護者に対して、対話形式で授業のようなワークショップが行われた。
担当の先生が行うのではなくあえてオブザーバーで行うことにより、保護者の意見を吸い上げやすくしているという意図もある。
勉強会の目的:家庭と学校の一貫性の為に家庭と学校で教育方法に一貫性を持たせるため。
家庭の価値観を学校の価値観に合わせたり、その逆もある
〇モンテッソーリでの人間関係におけるルールの再確認、保護者から挙手により項目をあげる。
- ジャッジしない(例:自分の子は理想的に育っていない)
- 誰かではなく「私」という主語を使って話す
- 子供の話をきちんと聞く
- 個人情報の取り扱い(例:子供の前であの人はどうだとか、陰口を言わない)
- 文化の違いを統合し、尊重する>そもそも人はそれぞれ違う
- 忍耐強く聞く/時間を制限しない
- 礼儀正しさと尊敬
- 共感力
- 言ったことや約束に責任を持つ
〇子供たちとの対話について
おだやかな話し方と深い聞き取りをする。
・子供たちに話かける時のアドバイス
子供とコミュニケーションをとる時は否定的な言葉は避ける。幼い子供の脳はまだ "ーない"という概念を理解していない。
例、騒がないで、ではなく、静かにしようね。
私は低い声で柔らかく話し、自分の中から出てくるものを口にし、相手が話すときはただ聞くだけ。
⇒二人組のペアを作り、ハート型の石と貝をそれぞれに渡されペアワークを行った。
ハート型の石の人→話す
貝の人→ とにかく聞く
話者は、抑えた声でおだやかに話し、自分の内にある気持ちを出す。
聞き手は、ときはただ聞くだけ。
終了後・・・
実践した後の多かった感想
- 聞き手として相手に質問をしたり、介入したりしてしまった。
オブザーバーからのアドバイス
→ 疑問に思ったことを質問するとき、それは内省の助けになっているか、それとも内省を養っているか?
→ 結果的に、相手の話を聞いていない。
子供との対話もこれと同じ!
〇聞くだけ、聞いてそこにいればいい
〇観察すること、その人に何かしているかどうかを見ること
〇威圧するような視線でなく、相手を安心させるための視線の移動性。
参考文献: Le conte chaud et doux des Chaudoudoux / Claude Steiner著