みみさき子

書いたり踊ったり🍒文章を書いたり、あちこちで踊ったりしています。 ライターとかダンサーとかじゃなくて、ただのひとりの人間でいたい。手足をめいっぱい動かして生きる💃

みみさき子

書いたり踊ったり🍒文章を書いたり、あちこちで踊ったりしています。 ライターとかダンサーとかじゃなくて、ただのひとりの人間でいたい。手足をめいっぱい動かして生きる💃

マガジン

  • コンビニの魔女

    「私、本当は魔女だったんだ」 ある日そのことに気づいたアラサー女子が、コンビニでバイトをしながら "自分の魔法”を見つけていく物語です。 ネガティブで、イタくて、それでも何かになりたい、そんな思いを描きます。 エピソード同士は繋がっていますが、1話完結で読めるので、ぜひ気になるタイトルのものから読んでみてください。

最近の記事

  • 固定された記事

コンビニの魔女-プロローグ-

少し前のことだけど、ミリーは、自分が本当は、魔女だったことを思い出した。 「なんでそんな当然のこと、忘れていたんだろう?」 駅へと向かう急な坂道を駆け下りながら、ミリーの胸はすっきりと澄んで、高らかに鳴っていた。じんわりとした温かいものがどんどんと溢れていたく。朝の騒がしい風景は、びゅんびゅんと過ぎ去っていった。脚にプロペラがついているいみたいだ。嬉しくて、喜びが溢れて、おかしくて、胸の内側から、笑い声が聞こえてきそうだった。 ( 私は、自分らしく生きていいんだ!)

    • 東京ブギウギ踊ってみた

      朝ドラでおなじみ『東京ブギウギ』を踊ってみました。 日曜日のお昼ごろ、ファミリーいっぱいで賑やかな中で撮影しました。 途中ちびっこがやってきて、見学してくれてったり、カメラの前をおじさんが通ったりしながら、無事撮影終了⭐︎ 朝ドラよりはだいぶアクロバットになっていますが、ぜひ覗いてみてください⭐︎ ショート動画もあります!!

      • フリスビー無理すぎ

        • 中年テディ

          「ふう、やれやれ。今週も大変だったよ」 毎回おなじみのこの言葉で、今週もお茶会がはじまりました。 毎週土曜日は、ふたりでテーブルを囲んでお茶を飲む日。 そこで私の持ち主の“坊や”は、私に色々なことを話してくれます。 色々といっても、ここ3~4年は特に、“職場”ってところの話題ばかりですが。 職場については、20年近くもその場所について聞いてきたので 私もだいぶ詳しくなりました。 「部長のヤツ、昨日もあからさまに嫌味言ってきやがって…」 今日は8月の気温がとても高い日。

        • 固定された記事

        コンビニの魔女-プロローグ-

        マガジン

        • コンビニの魔女
          3本

        記事

          【ポートフォリオ】ジャンルの定まらないフリーランスのお仕事実績をご紹介します

          はじめまして!みみさき子と申します。 ライター、インタビュアー、ダンスなど様々な活動をしております。 現在の活動 ◆物語の執筆 ◆取材ライター、インタビュアーのお仕事 ◆ダンス動画制作(振付から編集・アップロードまで) 実績 ◆取材ライターとして、インタビュー記事を執筆させていただきました https://fori.io/misakihemmi ◆知育アプリで、オリジナル絵本の執筆をさせていただきました https://www.instagram.com/p/C7

          【ポートフォリオ】ジャンルの定まらないフリーランスのお仕事実績をご紹介します

          素人が、ダンスの路上パフォーマンスをはじめてみた

          ちょうど1ヶ月ほど前、ふと思い立って、ダンスの路上ライブをはじめてみた。 路上ライブというのは、わりとよく見かけるものではある。 駅前なんかを通っていると、喧騒に混ざって誰かの歌声が聞こえてくる。声のする方を見ると、マイクを握りしめて懸命に歌うアーティストの姿があって、人々が立ち止まったり、通り過ぎたりしている。よく見かける光景だ。 私も、駅の雑踏に紛れる一人の人間として、 「なんかいい声だな~」とか、 「うーむ、頑張ってるねえ」とか、 「この人の歌はあまり好みではない

          素人が、ダンスの路上パフォーマンスをはじめてみた

          コンビニでコーヒーを買ってお散歩。 ペンとメモ帳があれば、書ける! お外デスクにはぴったりの季節だ☺️

          コンビニでコーヒーを買ってお散歩。 ペンとメモ帳があれば、書ける! お外デスクにはぴったりの季節だ☺️

          真夜中のお客さん

          「こんばんは。これはまた、ずいぶん大量に買い込みましたね」 レジに置かれた山盛りのカゴを見て、新米コンビニ店員のミリーは、にこやかに言った。 真夜中のコンビニ。 正確な時刻は分からないけれど、ここにはミリーとお客さんだけ。 そこには慌ただしさのかけらもなく、放課後の教室のように静かだった。 「見ないでちょうだい。それから、何も言わないで。あと、肉まんとあんまんをひとつずつ」 お客さんは、早口で言った。 ぷるん、と肉のついた口元には、影が差し込んでいる。 深く被ったピン

          真夜中のお客さん

          さすらいの客

          「何か、お探しですか?」 もう、10分以上も店の中をウロウロしているスーツ姿のお客に、ミリーは声をかけた。 真夜中のコンビニ。 正確な時刻は分からないけれど、店の中には誰もおらず、ピカピカに磨きあげられたお菓子売り場の通路がひっそりとするほど、遅い時間だった。 「うーん。そんな気がするんですけどねぇ…」 お客は、真四角のかばんをきちんと両手で持ち、視線を宙で泳がせている。 その視線はまず、おにぎりコーナーへ行き、それから次に、スナック菓子の方へと言った。 「お仕事

          ウカイ・トレイン

          なんとなく帰りたくない、ひとりの夜。 行くあてはないけれど、いつもとは反対側のホームに立っていたら、奇妙な列車が目の前に滑り込んできた。 おもちゃみたいな、一両だけの車両。 行き先には「迂回」とだけ書かれ、運転手の顔は見えない。 どうやら他の人には、この列車は見えていないようだ。 私はうす黄色の明かりの灯る車内へと、足を踏み入れた。 無限に繋がっていく線路をつたって、今夜はどこまでも遠まわりしてみよう。

          ウカイ・トレイン

          【ショートショート】てるてる坊主の葛藤

          てるてる坊主は、作ってもらうことが嬉しい。 また作ってもらいたいから、 いつも頑張って雨を追い払う。 だけど本当は、雨に嫌われるのは心が痛い。 「雨」というものがなければ、てるてる坊主は 存在しえなかったのだから。

          【ショートショート】てるてる坊主の葛藤

          昨日の朝ごはん。 風邪を引くと、ジャンクフードが食べたくなる。 化学調味料が体中でバチバチいって、 思わず「うぉー!」っと、唸り声が上がってくる🍲

          昨日の朝ごはん。 風邪を引くと、ジャンクフードが食べたくなる。 化学調味料が体中でバチバチいって、 思わず「うぉー!」っと、唸り声が上がってくる🍲

          ふと思い立って、「行きたいな」と思った場所に行ってみた。 夜景を眺めながらじんわりと、ひとりでいることの喜びを噛み締めてた😌

          ふと思い立って、「行きたいな」と思った場所に行ってみた。 夜景を眺めながらじんわりと、ひとりでいることの喜びを噛み締めてた😌

          昔のnoteアカウントを発掘したので、自分のためにリンクを貼りますヽ(^^) https://note.com/roll14/

          昔のnoteアカウントを発掘したので、自分のためにリンクを貼りますヽ(^^) https://note.com/roll14/

          会社を辞めて、何もすることがない朝

          28歳のある日、ミリーは突然「自分は本当は魔女であった」ことに気がついた。 「気がついた」というよりは「思い出した」と言った方が正確かもしれない。 日本で、この現代社会で、魔女として生きている人なんて普通はお目にかかれない。 だけど、そんなことはどうでも良く思えるくらい、ミリーは自分が本来は魔女であることに確信があった。 そこで勤めていた会社を辞める決意をした。 魔女として生きるために。 とは言っても、どうすれば魔女になれるのか、ミリーにはまったく見当もつかなかった

          会社を辞めて、何もすることがない朝

          飼い主と通行人

          こんな光景は、どこに行ったって見らることのできる、ありふれたものです。 街の中を、犬と一緒に散歩する女性。 反対側からは、ひとりで歩いてくる女性。 そして犬は、向かってくる女性のにおいを嗅ぐべく、飼い主を引っ張っていきます。 通行人の女性は、地面の方からやって来る「圧力」を感じて、目を下の方にやります。 2粒の大きな、まん丸い目がこちらを見ていました。 犬は地面に張り付くようにして、今いる場所を頑なに動こうとしません。 「こら、行くよ」 飼い主の女性は、リードを引っ張っ

          飼い主と通行人