書くことが歩き続けること。書くことをなにより推してます。
「自分探し」「探し過ぎて迷子」
これは、以前、シナリオの講義の中で何度も何度も出てきたテーマでした。
コンクールの一次選考には、数百から数千の作品が集まります。
それを手分けして読んで、2次・3次に残ったものを、
プロの選考委員とかテレビ局とか、作家が読んで相談して大賞が決まるんだそうです。
その、1次・2次の段階で落とされていくワタシタチは、1次2次をどう乗り越えるのかが関心ゴト。
あるとき。映画の応募作品を読むのが仕事だったって言う人がいました。
その人は女性で、当時のワタシよりちょっと年齢は上だったでしょうか。
そのカノジョは飲みながら、何度も同じことを呟きました。
もうさ。みんな自分を探し過ぎんだよ。主人公はほとんど自分を探してるんだけどさ、探して迷子になったままエンドなわけ。そんなのドラマティックでもエンタメでもないじゃん? クソぢゃん?
捜したら、みっけんだよ。現実でみっかんなくても、作品の中ではみっけてよ。読み終わった後、気持ち悪いんだよ!!!
綾小路きみまろが、けっちょんけっちょんにオバサンをこき下ろすのに、みんな大笑いする理由は、自分は違うって思えるからだそうですが、
その飲みの席でも、その話題は大いに盛り上がり、
わかるわかる! だよねだよね!
と、なりました。
ワタシは、下戸なので、どこにいてもシラフです。
テンション高いから、お茶の席でも酔っ払いみたいなんですが、
その席では、だまりこくった。
いたたまれなかった。
穴が無くても掘ってでも入りたいくらい、ワタシのことだって思って恥ずかしかったんです。
書いたものをけなされたり、へたくそって言われたり、なってないって言われることくらい、ワタシをミジメにさせる言葉はありません。
さっき夕飯に作った豚汁を最後沸騰させちゃって、家族が残念そうに「しょっぱすぎる」って言ったけど、ごめんごめん、ねぇ~~ で終われるのに、
気持ち悪いんだよ!
自分捜し過ぎなんだよ!
クソじゃん!?
HSP気質じゃないけど、あの夜は、この人がけなしてる投稿者は自分のことだと思いました。で、どんだけ残念なやつなんだって、落ち込んだのでした。地獄の底に落とされたくらい、落ち込んだのでした。
……………………
なんだけど、自分探しってしてますよね?W ワタシは楽しく日常的にやってます。
人生迷子になるような自分探しもあるけど、そこまでじゃない自己内観とか、自分の魅力再発見の旅なんて、しょっちゅうやってる。
むしろしてないと、心病むんじゃない? いざってとき自分を過信しすぎない? 自分のことって自分が一番知らないってなる壁が高すぎるのって、怖くないのかしら? 自分をみくびっちゃだめよね?
と、いつだって自己探求をしています。
ゴールなんてあるの? なくていいじゃん? 続けるものなんじゃん?
とまで思える。
作品にしようとして無理をすると地獄だけど、自分のために自分だけでやってる自分探しは、楽しいんだってことが、最近わかり始めているんです。
作品を通してしていた自分探し。
いまは、モーニング・ページでそれをやってる感じがします。
ライティング・ライフ・プロジェクトは、まずモーニング・ページという何位を書いてもいいよっていうノートを書くことありきです。
まっさかぁーそれで? って思うかたは、ジュリア・キャメロンの本を読んでみてください。
そして読むだけじゃなく、書いてみてください。
自分探しの方法って色々あるだろうけど、ワタシはなによりも、
書く。
というのが、一推しなのです。
書く。
ウソでも詭弁でもきれいごとでも、箇条書きでも詩でも散文でもなんでも。
言葉にするとウソになる気がする。と言われることもありますが、
そんなことないです。ない。
1回だけでどうにか表そうとするのは、確かに無理があります。
画家が、キャンバスに描くための線を何万回もスケッチブックに練習するように、モーニング・ページに書いていくだけです。
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