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詩「ヴェール」1999年作
エメラルド板が
見たかった
変われば
変わるほど
どこまでも
同じだった
形を超えているから
目に見えない
内なるゆえに
証明できない
半ば
彼女が弓を引いた
視線が僕を
破壊した
ゼーレの旅
どこまでも
星が落ち
楽園のカギを
無くした
地上の
哲学
と
祓いの合理
勝利の暗示
玉座のヴェール
語りえぬ先を
描こうと
増幅された
理性の舞台に
半円としての
君が
虚しく
も
挑むとき
これは1999年か2000年の頃、当時あった3355という同人誌に発表した詩の一つです。3355という同人誌サークルは山田うりさん(当時)という方がご夫婦で運営されていたサークルで、たしか2カ月に一度ぐらいの割合で発刊していたと思います。
イラストやエッセイ、マンガ、写真、小説、詩などいろいろな分野の方が集まるサークルでとても居心地もよく、サークルの中で仲良くなった方もたくさんいらしたのですが、本業の仕事が忙しくなって辞めてしまった経緯があります。
確か途中で雑誌の名前がharvestとかに変わったと思うのですが、まだあるのかな?
当時はこんな詩を書いていたんだな。
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