調味料が食卓を豊かにする【フードエッセイ】
皆さま、ごきげんよう。
今日も美味しいもの食べてますか?
唐突ですが、今日何食べようかな。
そんな時、そこにじゃがいもがあったら。
皆さまは何を作りますか?
肉じゃが、コロッケ、カレー、炒め物、お味噌汁。
こんな献立を考える。
しかしこれは、全て【調味料】が要になっていると言っても過言ではないはず。
そう私は、食事の豊かさは調味料が重要であると思っています。
どんなに良い食材でも、塩しかなかったら。
じゃがいもを蒸してお塩だけで食べる。肉と塩でスープにする。
もちろん美味しいけど、毎日じゃ単調な味に飽きてしまうでしょう。
でもお味噌があったら、じゃがいもだけでもお味噌汁が出来たり、お肉とお醤油で煮たら肉じゃがになる。
スパイスがあったら、カレーにもなる。
当たり前のように並んでいる調味料って、実は当たり前過ぎて気付かないだろうけど、すごく料理に重要なものであって、あるとすごく充実した食卓になりますよね。
そう感じている私は、食費で一番調味料にお金をかけています。
何よりも毎日身体に入れるものなので、食材よりもこだわりのあるものを選んでいます。
また、旅行先ではその土地のお味噌を買って帰るのが好き。
基本は同じ大豆や塩なのに、その蔵や土地で菌が違うのか味が違ったり、合う食材や使い方が違うのが面白いのです。不思議だけど、育った環境で変わるのは人間と同じ。菌も生きているのですね。
そしてそのバリエーションや豊富な調味料は、和食の、日本の食の豊かさを感じます。
この考え方は両親から培った物も多いです。
良いものを食べる。
それは豪華な肉などではなくて、ちゃんと作ってある、ちゃんとしたもの。
それは食材にもだけど、私は毎日使っている調味料を見直して大切にしてほしいと思うのです。