カーネルのカラダ
先日「久しぶりにケンタッキーの気分!!」と夫がケンタッキーを買いに行きました。久しぶりだったので気分が上がったんでしょうね、パーティーバーレルを買ってきました。
ドーンと。こちらを。
それで、この↑カーネルサンダースの絵を見て夫が
「今だったらちゃんとカーネルさんの顔の下はリボン?タイ?に見えるけど、昔はこの部分が体に見えて、カーネルサンダースの棒人間みたいに見えてたんだよね」と。
ああ、たしかに。
そう言われると、もう、カーネルサンダースがご機嫌に立っているようにしか見えません。私には最初、リボンにしか見えていなかったのですが「顔の下は体に見える」情報を得てしまった今となってはもうそちらの方が優位に見えてきます。
ふと、こういう「見方が何通りもある」の何かでやったな~と。
ああ、思い出しました。
「ルビンの壺」です。
中学校1年生国語の教材『ちょっと立ち止まって』の中で習うのでご存知の方もいらっしゃると思うのですが
この絵が「壺」と「向かいあった2人の横顔」の2通りに見えるんですよ。
私、このルビンの壺を初めて見た時にとても感動して(この絵を上手に描けるようになりたい!!)と思い、授業そっちのけでノートに壺の絵の練習をしたことがあるんです。(ポイントは横顔を左右対称に描くところですかね)
だいぶ上手く描けるようになりました。今も描けるかな。皆さんの中にもルビンの壺の練習をされた方、いらっしゃるんじゃないかな〜。
それで今回、もう1度描いてみたくなって上のルビンの壺の絵をよーく見ていると、向き合っている横顔が男性なのか女性なのかもわからないし、白黒を反転させるだけで雰囲気も変わるし、もしかしたら2種類の見え方以外にも違う見え方があるかもしれないと思いはじめました。
息子にルビンの壺の絵を見せると「高級なグラスに見える!!」「あとこれは描き方によって男性か女性かかわってくるし年齢もわからないねぇ」と語っておりました。
まぁ、どんな見え方でもいいんですけどね、いろんな見え方があるとその分その絵をたくさん楽しめますよね。
こわいのは自分の見え方以外の見え方が見えないこと。
あれ?ちょっと何を言ってるのかわからなくなっちゃいましたけど、他の人の他の見え方も受け入れて自分にもそれが見えるようになればいいなぁ、と。
自分の意見はしっかり持ちつつ、他の意見もちゃんと理解して考えたり楽しんだりできるようになりたい。
なんとなく、そんなふうなことを考えました。
今となってはこちらは↓
もうカーネルのカラダにしか見えませんけどね。