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noteでみつけたたからもの

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そっとのぞいてみてほしい。わたしのスキのライブラリー。いつかの、だれかの、珠玉のことばたち。
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2021年4月の記事一覧

ショートショート『ヨシダは死にました』

「ヨシダはいねぇのか、ヨシダを出せコラ!」 「ヨシダは、死にました。」 「…………!!!!…

野やぎ
3年前
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エゴで天使なわたげさんぽ

わたげで花束を作る息子の横で、あれこれ考えたある日のおさんぽ。 *** 長男の春休みが終…

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仰げば尊し

 春は青く澄んで旅立つ人を運んでいく、空のような季節だ。  この季節に思い出すのは、あの…

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明日は、続く(Unexpected survivor9)

末娘が笑顔、表情を少しずつ取り戻し始めるのと同時に、彼女は折角病棟の神、師長さんが割り当…

きなこ
3年前
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ティファニーで朝食を。松のやで定食を。

(2021年7月22日追記) 本エッセイに対する経緯説明や反省、まちの方へのインタビュー、それら…

このたび、お料理カンパニーの社長に就任しました。

はい、あなた、今日から社長です。社員ではないですよ。社長をお願いします。スムーズに事業を…

有賀 薫
3年前
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【余力があるときだけでいい。どうか、一緒に考えてほしい】

波の音を聴きながら、ひたすらに沖の水平線を眺めていた。逆巻く感情の嵐が過ぎさるのをじっと待つには、それが一番いい。 昨年11月に精神科の医師から障害年金の申請を勧められた。必要な診断書類を各病院から掻き集め、ようやくそれらが揃ったのは先月の終わりだった。自身で書く申立書が最難関だった。何せ、20年ぶんの既往や生活状況を記さねばならない。しかも申請を通すために、辛かったこと、苦しかったことにフォーカスして書く必要があった。フラッシュバックを起こすのは目に見えている。重い腰を上