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イタリア語の「Stare con le mani in mano」は、「手をこまねく」に意味が近いかな。でも、こまねくって?

イタリア語は、ぼちぼち時間がある時触れる、という勉強法をいまでもつづけている。
フレーズを的確なタイミングで使ってみたいなあと思っているが、次回言語交換友だちのアリーチェと話すときに、使ってみたいのが、stare con le mani in manoというもの。

外国語のフレーズって、日本語の難しい漢字は読めるけど書けないみたいなもので、聞いたら意味がわかるけど、自分では使えなかったりするものがわんさかある。

イタリア語のフレーズも、意味がぼやっとわかってるけど使えないものはたくさん。

Stare con le mani in mano 
日本語だと手を組んでいるような動作かな?

意味は、イタリア語だと”non fare nulla" "essere inattivi mentre gli altri lavorano" というもので、「何もしない」「ほかの人が働いていても自分は何もしない」ということだ。

とくに他の人がみんな忙しく働いているのに、まったく貢献しない人に対して用いることが多い言い方で、ネガティブな意味に使われ、手伝ってよね、というイラっとした気持ちもこめられているようだ。

例文
1.Durante il trasloco, Luca stava con le mani in mano mentre tutti gli altri portavano scatole.
引っ越しの最中、他の人たちが箱を運んでいる最中もぶらぶらしていた。

2.Non stare con le mani in mano, ci serve il tuo aiuto per finire questo progetto.
ぼやっとしてないで!このプロジェクトにはあなたも手伝ってもらわないといけないんだから。

★上記の例文は「ぶらぶらする」「ぼやっとする」と訳したが、適切でなければわかるかたご指摘ください。

このStare con le mani in manoは、日本語だとどういう言い方に似てるかなあ、と思って考えてみた。
「手をこまねく」はどうだろう。

だが、しかし、「こまねく」って何よ?

そもそも「手をこまねく」とは、(「こまねく」だけでもこれらの意味あり。)
1 両手の指を胸の前で組んで敬礼する。中国で行われたあいさつの方法。
2 腕組みをする。手をつかねる。
3 何もしないで傍観している。手をつかねる。腕をこまぬく。(<小学館 デジタル大辞泉>より)

であるらしい。
漢字で書くと「手を拱く」。
↑の3つの意味の3番目がstare con le mani in manoに発想も意味も似ている気がする。

これを調べていて面白いページがあった。さらに興味を持った方はどうぞ。
女性雑誌Domaniコラムより。


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