夫婦二人暮らしの家事にやってらんねえと思うとき
夫婦二人暮らしの妻です。
突然ですが我が家は基本的に、こんなスタイルで生活をしている。
・二人とも働いている。(共働き)
・二人とも家に同額入れている。
・二人で家事をやっている。
働く女性が多い現代。
わたしたちのような夫婦、同棲カップルは多いのではないでしょうか。
わたしの現状を少しお話しさせてもらうと
9月に退職して、現在無職。
夫婦二人暮らしで基本的には家にいるし、家事をやることが多いので
恐らく専業主婦に近い生活なのだろうけど
わたしが専業主婦なのかというと、少しちがうと思ってる。
なぜなら無職の妻ではあるものの、生活費はこれまで通り夫と同じ金額を家に入れているし、
税金も自分で払っていて、夫の扶養にも入っていないし、家事の対価を受け取っていないからだ。
それもあって「専業主婦です!」と堂々と言えるほどには、夫の世話も家事もやっていないし
家にいる時間は長いけれど生活費同様、
家事もお互いが働いているいないは関係なく、
基本的には平等にやるようにしている。
…はずなんだけど、実際にはほとんどの家事をわたしがやっているのが現状で。
まあ働いてないならそりゃそうなるわって感じだし、気持ちにも時間にも余裕があるし
ストレスにならないように自分のペースでやるようにしているので
いまのスタイルに不満というほどの不満はない。
基本的に家事は自分が気になったから、自分がやりたかったからやる。
というスタンスでやるようにしている。
家事をやることに対して夫の見返りも求めていないし、
「わたしがやったから、次はあなたね」などと強いることもない。
それは夫も同じで、お互いに強制はしないし
できるときはやる、できないときはやらない。
という自由な感じだ。
そんなスタイルでいるわけだけど、自分がやったことに対して夫が「ありがとう」と言ってくれたり、喜んでくれるのはやっぱりうれしい。
やってよかったなあと思う。
とくに料理は、作るとすごく喜んでくれるので
わたしが料理を作るときは自分が作りたいから、というよりは
夫が喜ぶから。が原動力になっていることがほとんどだ。
だけど…
やっぱり、時には思うんですよね。
「わたしの方が家事、やってるよね」と。
いや、まあわたしが気になるからやってるんだし。
それに夫、喜んでくれるし。
あなたが喜んでくれたらそれでいい。
あなたの「ありがとう」がうれしい。
あなたの笑顔が見られるなら全然いいの。
基本的にはこのような天使の気持ちで家事をやっているわけなんですが、
まあどう頑張ってもわたしは人間なので。
そんな気持ちでいられないことも多々あって。
もうここからは完全に家事の愚痴なんですが、
ちょっと聞いてくださいよみなさん。
(※すみません、調子乗りました。読みたい方だけ進んでください。)
まず料理のこと。
そもそも働いているときはわたしの帰宅が深夜23〜0時だったこともあり、
ほとんど家でごはんを食べていなかったので、
わたしが料理するのは週末だけだった。
(ちなみに掃除や洗濯もお互いに週末まとめてやるスタイルだった。)
お互いに相手のことは考えず自由に食事していた分、料理に対する負担は少なかったと思う。
それからわたしが無職になり、毎日のように料理をするようになったわけだが
二人が家で食事をする、ってだけでかなりの作業があるとつくづく感じるようになった。
まず二人分の食材の買い出し(重い)をして
場合によっては野菜の下処理などがある。
そこから二人分の料理をして、米を研いで、ごはんを炊いておくでしょ。
そして出来上がった料理を皿に盛り付けるなどの支度があり、
食べ終わったあとの二人分の食器(めちゃ多い)に加えて、鍋やフライパンなどの大量の洗い物を洗い終えたら
今度は残ったごはんをラップして、炊飯器を洗う。
…。
二人が食事をするってだけでこれである。
かなりの労力を費やしてると思う。
さらに掃除や洗濯、ゴミ出しなど細かくあげればキリがないほどに家事はあるのだ。
いや、やること多すぎ。
専業主婦えらすぎ。心底思った。
日によっては夫が洗い物をしてくれたり、
ごはんをラップして炊飯器を洗ってくれたりなどするが、それでもわたしの方がやっている。
こんなにたくさんのことをやっていたら
夫の「ありがとう」と笑顔だけでは納得できない日もあるもんだ。
まあでもね、わたしは無職で家にいるんだし。
まあいいや、
まあいいや…
そう思ってほとんどの家事をやっていたが
ついに先日、思ったのだ。
「いや、やること多くね?
まじでやってらんねえ」と。
自分の中で、何もかもが嫌になってしまったのだ。
スーパーで買い出しをしているときにふと、
やってらんねえな、と思い
ムカついたので199円のモンブランを買った。
自分用にひとつだけ。
悪いな、とは思いつつ夫との共同財布から出させてもらった。
こんなことは初めてやったけど毎日家事やってるし、これくらいはいいだろう。
そう言い聞かせて帰宅。
モンブランを食べたら気持ちが晴れるだろう…
そう思って食べたが、ちっとも晴れない。
いつもなら、そろそろごはんを炊いたりする時間。
けれど
どうして毎日わたしがやらないといけないの?
この日はそんな気持ちになってしまった。
ハッキリ言って、我が家ではいくら家事をやろうとボランティアでしかないのだ。
買い出し〜洗い物までにどれだけの手間と時間を費やしてると思ってるの?
もっとハッキリ言うなら、ただ働きである。
我が家はブラック企業か。
わたしのボランティアに甘んじてる夫に無性に腹が立ってしまい
この日はごはんを炊くのも、料理するのも、何もかも嫌になってしまった。
「ただいま〜」
夫が帰ってきた。
完全に笑顔で出迎える気持ちがなくなっていて
かと言って話し合う気力もなかったので
「おかえり〜
ちょっと転職の書類作ってるね。
今日はごはんはそれぞれ好きにしようか。」
そう言って自分の部屋にこもってしまった。
一旦いいや。
いまのぐちゃぐちゃな気持ちで夫と話すのはよくない。
自分の気持ちを整理して、また話し合おう。
そう切り替えて、パソコンで書類を作る。
カタカタカタカタ…
お腹空いたなあ…
そう思っていると部屋の外から
「mimiちゃん」と声がした。
「ごはんできたよ。一緒に食べよう。」
ごはんが…できた?!
びっくりした。
だって夫はしばらく、料理をしていなかったから。
食卓へ行くと、ごはんも炊かれていて
出来立ての料理が並んでいた。
…感激してしまった。
さっきまでの腹立たしさはどこへやら。
「ごはんだ!わーい!わーい!」
わたしはバカみたいに踊り出し、喜んでごはんにありついた。
夫が作ってくれたごはんは、とっても美味しかった。
さらに夫は言う。
「mimiちゃんに、じゃがりこ買ってきたよ。」と。
じゃがりこはわたしの好きなお菓子No. 1だ。
しかも夫は二人のお金ではなく、自分のお金で買ってきてくれた。
…感激。
わたしの機嫌はすっかり良くなり、翌日からまたルンルンで料理を作るようになった。
人と生活するってめんどくさいことだらけだ。
無職で余裕があってもこんな風に腹が立つのだ。
働いたら余計だろう。
それでも、わたしは夫と一緒にいたいと思う。
たまにはモンブランを買ったり、夫にじゃがりこをプレゼントしてもらったりしながら。
思いやりのある夫とは裏腹に、一人でモンブランを平らげたわたし…
ちょっぴり罪悪感を抱くも
まあまあ、たまにはいいでしょ!と夫にバレないことを願い
今日もごはんを炊いて、味噌汁を作る。
大さじ一杯の、いつもありがとう。の気持ちも忘れずに。