閉業温泉の記憶 別府温泉 ゆわいの宿竹乃井
北浜の温泉街にあるホテルです。
かつては、九州温泉道にも、別府八湯温泉道にも加入する宿でしたが、九州温泉道から抜け、この間新しく出た温泉本にも載っていませんでした。
この間、別府に行く機会があったので、どんな様子かな?と思って見に行ってみたんですが、「休業中」の貼り紙が。
公式HPも消えていますし、これは厳しい状態かな…。
以前入浴した時の様子を記録しておきます。
いろいろなところに手を加えているのがよく分かり、お客さんのニーズをいろいろ汲み取ろうとする努力が随所に見られます。
入口には車椅子対応のバリアフリー設定。
脱衣場にはベビーベット。 エレベーターの中にもさりげない生け花。
以前は上がってまっすぐ行った奥の方が男湯、手前が女湯でしたが、
ここのところずっと手前が男湯、奥が女湯になっています。 もうこれで固定なのでしょうかねぇ…?
以前の写真ですが、海側の湯です。 内湯はこんな感じ。
外は半露天風になっています。
大きな浴槽と、隣に浅い浴槽が並んでいました。自然のぬる湯という工夫だと思いますが、行った時は冬で、浅い方はほぼ水でした…。
眺めは非常に良く、遠くに海が見えます。
こちらはもう一方の浴槽です。内湯はそんなに変わりません。
炭酸水素塩泉なのですが、若干モール泉の薄い色と香りがします。 不思議だな…。ちょっとしか場所が変わらないのに、 全く違う温泉が出てくるのも別府の不思議なところです。
北浜の温泉街は、この10年で大きく入れ替わりました。
大規模温泉ホテルの経営が軒並み苦しいことがよくわかります。
生き残っているのは大資本が入っているところですね。
温泉業界だけでなく、日本全体に言えることかもしれません。
だんだん個性がなくなっていく気がして、さみしい思いもあります。
■ゆわいの宿竹乃井
「休業中」の貼り紙あり。詳細不明
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