別府八湯温泉道 第69番 亀陽泉
亀川のバスが通っている旧道沿いにある温泉の1つです。回りの雰囲気がまさに「昭和」そのものです。
温泉自体は少し前に建て替えられ新しくなったのですが、コロナ禍になり、ずいぶん別府に来ていなかったので、今回初めて訪問してみました。
古くなった市営温泉がリニューアルし始めて、駅近くの海門寺温泉、不老泉と順次建て替えられました。ここ亀陽泉も同じ流れで2016年に建て替えられています。
どれも同じような造りで、ふだん使いの人からすると、バリアフリー化、あつ湯/ぬる湯の区分け、洗い場の設置など、本当に快適で便利になっています。ただ、別府らしい温泉かと言えば…。なんとも言えないところです。
ただ、以前と変わらないのは、お客さんの多さ。
ここも、いつ行ってもお客さんがいるんです。本当に別府は不思議なところで、何時でもお風呂に入っている人がいるんですよね。圧倒的に朝か夜じゃないですか。真っ昼間に行っても市営温泉は必ず誰か入ってるんですよ。
みんな決まった時間に分散してお風呂に入っているということなんでしょうね。
なので、とてもではありませんが、写真は撮れませんでした。また次の機会にでも。せっかくなので、以前の様子をご紹介しておきます。
2011年頃の写真が残っていました。
建物自体は昭和のどこかで建て替えたのでしょう。鉄筋コンクリート造りですが、年季は相当入っています。
この入り口が最強。自転車とか、セニアカーがあったり、
何といっても「あんま器」があるのが最強です。
あの茶色いやつ、うちにあった。ばあちゃんが使ってたやつ(笑)
動くのかどうか知りませんが、未だに置いてあるところがあるんだ…。
それが驚きでした。
浴槽はものすごく広く、10人以上は楽勝で入れそうなものです。
この日は珍しく、1人だけだったので、おっちゃんにお願いして、写真を撮らせてもらいました。ありがとう!おっちゃん!!
無人の時なんてあるんだろうか…?
結構冬場は熱めの湯が注がれていて、かなりアチチの湯のことが多いです。ゆっくり入りたいんですけどね。まだ修行が足りません。
湯は典型的な亀川の湯。
うっすらと塩の風味のする、独特の湯の香りです。
上がった後になかなか汗が引きません。体のあったまる湯なんでしょうね。
今の浴槽は、当時よりかなりダウンサイジングされています。
その方がメンテもしやすいし、入浴客も昭和の時代よりは減っているんだろうとは思います。
でもなんだか時代の流れを感じて、少しさみしくもあります。
でも、この温泉も新たな歴史をこれから刻んでいくのでしょうね。
これから10年、20年経っていくと、どのような姿になっていくのか。
見守っていきたいと思います。
■第69番 亀陽泉
住所 亀川中央町10-26
TEL 0977-66-2666
入湯料金 大人250円 小人100円
利用時間 6:30〜13:00 14:00~22:30
定休日 第1水曜日(祝日の場合翌日)
泉質 単純温泉