そうじ当番の掲示物、何がいいの?【そうじナッジ】
新学期に頭を悩ます、そうじ当番の掲示物
新学期が始まる直前の4月、我々教師はできるだけ学級運営がスムーズにいくよう、思いを張り巡らせながら準備をしている時期です。
本記事は、そのうちの1つ「そうじ当番の掲示物」に対する考えを明らかにしたいと思います。「1人1役で掲示物をつくるのか」「どれくらいの周期で掃除場所を交代にすべきなのか」など、そうじ指導に悩まれている方にもぜひ読んでいただけたらと思います。
そうじナッジで掲示物を考える
結論、掲示物は「趣味」であり、何だってよいです
これが答えになります。むしろ時間をかけず、教材研究する時間に回しましょう。「くるくるまわるのがよい?」「1人1役で細かく書いた方がよい?」「色使いは派手な方がよい?」などネットに出回る多くの掲示物に頭をかかえる必要はありません。勿論、低学年をはじめとして、見やすいにこしたことはありません。が、良くも悪くも子どもは慣れます。役割が詳細にあったとしても、活動しない子はしません。最も重要なのは、そうじ指導が始まってからです。
掲示物はネットにあるものや学校で使われているもので十分
真の問題は、子どもが自ら真剣に活動できるかどうかにあります。掲示物は情報を伝える手段に過ぎず、子どもの行動変容を促すための直接的なツールではありません。重ね重ねになりますが、教師がもつ「指導の考え方」が重要となります。
よく言われる「教師がとにかく見本となり、率先してそうじをする指導」でOK?
「そうじをしていない子を叱るのではなく、教師が一番率先してそうじを頑張る」これを意識して掃除指導が上手くいくようになった!という教育書やネット記事をよく見かけます。私も賛成であり、大半の子は確かに頑張りますし、教師が見本を示すべきだと思います。しかし、これを意識しても「なかなかうまくいかない」ことがないでしょうか。
そうじナッジという指導法
そこで私は「そうじナッジ」(上記記事)と指導法を提案しています。
簡潔にまとめると、
①そうじの目的を子どもに尋ねる
②そうじ終了2分前に自己評価(SABC)を共有する
③Cを認め、応援する
これだけです。「なんだ、よくあるチェックする掃除指導じゃないか」と思われるでしょう。違いを説明します。
そうじナッジの考え方(マインド)
「そうじナッジ」は子どもが「自分で考え、決め、行動すること」を目的としています。よって、そうじすることを強制しません。
C評価には「そうだったんだね。よく気づけたね。明日は応援しているよ」の一言をかけます。C評価が続く場合は、「何か手伝えることはあるかな?」と支援の声をかけます。S評価には「すごいなぁ。ありがとう」という承認の言葉をかけます。
この支援を続けるだけです。
指導の流れと資料、お渡ししています
・そうじ指導の正解探しからの脱却
・モグラ叩き指導からの解放
・失敗を受け入れる教師のマインドが自然と育つ
・失敗を受け入れる安心なクラスが自然と育つ
・正しい自己評価の価値を知ることができる
・教師が「何のために?」という目的を意識できる
コメントいただければ、メールにて資料を送らせていただけます。3学期から実践されても効果があった先生もいますので、いつでもご連絡ください。
ではまた次の記事で。
そうじナッジ↓(これで掃除指導の悩みから救われました)
あいさつナッジ↓(ナッジの中で一番簡単かつ楽しいです)
サポートナッジ↓(課題のある子が自ら変わる、画期的なナッジです)
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?