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ナッジをする教師に必要な3つの条件
はじめに
条件などと偉そうな題をつけてしまいすみません。
私個人が考えた
教師がナッジをするときの条件を
お話させてください。
TNQ(TeacherNudgeQualities)
TNQ=ナッジを成功させるために必要な教師の条件 は、
以下のチャートのようになります。
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そうじナッジを
上のチャートに沿って
説明していきます。
①目的を捉える力
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ナッジは、
意思決定者に判断や意思決定を
自由に行わせる余地を残しつつ、
よりよいと考えられる選択を
後押しするために行われます。
よって、
そうじナッジの最中に
「そうじをちゃんとしなさい」
という命令や強制が働くと、
目的が破綻し、
ナッジは成立し得ません。
子どもたちが単に掃除をするのではなく、
自らの選択とその結果について考え、
自分たちの環境をより良いものにしていくための
意思決定を学ぶ。
そうじナッジの真の目的は、
「よりよい意思決定を学ぶこと」にあります。
「なんのためにそうじナッジをするのか」
教師自身がこの目的を深く理解し、
内面から納得し受け入れることが、
そうじナッジの成立に不可欠となります。
②我慢する力
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目的を理解することができれば、
この「我慢する力」の重要性が
納得できると思います。
今まで指導していた
「ちゃんと掃除しなさい」
「なんでちゃんとやらないんだ」
などの注意の言葉は
本人の「よりよい意思決定」ではなく、
先生による「よりよい意思決定」になってしまいます。
しかし、
この「我慢する力」を
実践することは非常に難しいものです。
白状しますが、
私もいまだに我慢できないときが
多分にあります。
人間ですので、
みなさんも疲れや感情に
左右される時もあると思います。
(ただの言い訳です)
重要なのは、
「我慢する力」を意識することだと思います。
「あぁ、今の我慢しておくべきだったなぁ」
その分析ができれば大丈夫だと考えています。
③試行錯誤する力
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①目的を意識し、②我慢すれば、
大方のナッジがうまくいきます。
そうじナッジも困難校でなければ、
初期の状態で十分通用すると思います。
これだけでもすごいことだと
私は思っています。
しかし、
・授業
・困難な個別の生徒指導
・よりナッジの効果を確かなものにしたい
これらは我慢するだけでなく、
目の前の子どもの実態に合わせ、
ナッジを「試行錯誤する力」が求められます。
試行錯誤するには、
知識や経験が必要になります。
現場の先輩やオンラインのコミュニティと
それらを得るには十分な環境が
今はあると思います。
私個人の意見ですが、
圧倒的に「本」がオススメです。
本の読み方のコツですが、
「インプットするために読む」のではなく、
「アウトプットするために読む」ことで
その吸収率は飛躍的に上がると言われています。
「ナッジをするために読む」ことで、
教育書だけでなく、行動経済学をはじめ
哲学、心理学、社会学などさまざまな本から
吸収することができました。
教室ナッジは誰にでもできるし、一人も見捨てない
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私にはカリスマ的な笑顔や
圧倒的なプレゼンスはありませんし、
屈強な肉体や威厳も持ち合わせていません。
それでも、
児童自立支援施設併設校での経験から言えるのは、
たとえカリスマ性を備えた教師であっても、
そこでの指導は非常に困難なものでした。
今日ご紹介した
TNQ=ナッジを成功させるために必要な教師の条件は、
自身のキャラクターを変えることなく、
困難な学校や荒れた学級においても、
一人の生徒も見捨てることなく、
子ども全員の力を借りながら
子ども全員支えることを目指せるものです。
どんな質問や疑問もお答えしますので、
ぜひ興味を持った方はDMやコメントを
いただけたらと思います。
ここまで読んでいただき、
ありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
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