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ただちょっと机に傷がついただけなのに
わが家に新しい机がやってきた。
机というか、ちゃぶ台。
リビングに置いて、家族で食事をしたり作業をしたりするときに使う、直径90㎝ほどのちゃぶ台だ。
子どもが大きくなるまでしばらくはちゃぶ台ごはん生活になりそうなので、夫と相談して決めた。
奈良にある工房で作られた、サクラの木を使ったちゃぶ台にした。
子どもはまだ幼いので、ガンガンたたいて傷をつけたり汚したりすることもあると思うが、それも味だと思っていた。
実際届いてみると、うっとりするような美しい木目とすべすべの肌触りで、私も夫もすぐに気に入った。
ちゃぶ台を使い始めて3日目、事件はおきた。
娘と私のお昼ごはんをちゃぶ台に運んだあと、私はトイレに行った。
そのとき、リビングのほうから娘の叫ぶ声と物音がした。
「ぎゃぁぁぁ~~~~!
(カンカンカンカンカンカンッ)」
嫌な予感がしながら用を済ませてリビングへ戻ると、娘はおギャン。
どうやら小さなおにぎりをフォークで刺したかったが刺せずに落としてしまったことで、泣いていたようだった。
床にはおにぎりとフォークが散乱。
そして、ちゃぶ台の木目には、フォークでカンカン叩いたことによる傷跡が・・・
「何してんの?!?!机に傷ついてる!!!!(怒怒怒)」
自分でもコントロールできないくらい感情的になってしまい、娘をどついた。
娘は大泣き。
「この傷なおしてくれるんか?!ママもパパもすごい気に入ってるのに!謝りなさい!!」
私も泣きながら怒鳴り散らしていた。
振り返るとなぜここまでイライラ怒ってしまったのかと思うが、どうしようもなかった。
娘はしばらくずっと泣いていて、その後泣き疲れて寝てしまった。
私もとても悲しくなったが、ただちゃぶ台にちょっと傷がついただけなのにここまで怒ってしまったことに余計に惨めな気持ちになった。
仕事中の夫にLINEで報告。
机が傷ついてしまったことは、
「まーやっちゃいよね、許してあげて」と。
あぁこの人と結婚して良かった、と思った。
これから第2子が生まれ、さらに寝不足が重なり、余裕がなくなる日々が続くと思うと、これくらいのことで感情的になってもダメだなぁと思った。
同時に、先のことを思うとちょっと絶望したけど。
私の場合、自分のイライラをぶつけたところでロクなことない。
やばい、と予感したらちょっとひとりになる。
コーヒー牛乳を飲む。
甘いものを食べる。
大噴火を起こしてしまう前に、自分で予防する習慣を身につけておきたい。