世界各国のボジョレーヌーヴォーの祝い方

ボジョレーヌーヴォーはフランスのブルゴーニュ地方で造られる新酒で、その年の豊作を祝い、毎年11月の第3木曜日に解禁される特別なワインです。

解禁日には、世界中でお祝いされ、国ごとに独自のスタイルや文化が見られます。

この記事では、世界各国のボジョレーヌーヴォーの祝い方を紹介します。

ボジョレーヌーヴォーを祝い楽しむ国々

フランス

ボジョレーヌーヴォーの発祥地フランスでは、解禁日になると街中が賑わい、レストランやカフェでボジョレーヌーヴォーが振舞われます。
特にボジョレー地方ではワイナリーでの試飲会や、地元の音楽と共にワインを楽しむイベントが多く開かれ、ぶどうの生産者、ワイン生産者、そして消費者が一体となってその年の豊作を祝います。

日本

日本ではボジョレーヌーヴォーは非常に人気が高く、解禁日を迎える0時前になると、多くのワインショップで販売のカウントダウンが始まります。
日本の消費者は、ボジョレーヌーヴォーを秋の行事の一つとして楽しみ、デパートやスーパーでは特設コーナーが設けられることが一般的です。
また、近年は和食と一緒に楽しむスタイルも増えています。

アメリカ

アメリカでもボジョレーヌーヴォーの解禁は注目を集め、特にワイン愛好家たちは解禁パーティーを開いて祝います。
多くのレストランがボジョレーヌーヴォーに合う特別メニューを提供し、フランスの文化を感じさせるイベントが開催されることが多いです。
アメリカでは感謝祭（Thanksgiving day）とボジョレーヌーヴォーの解禁日が近いため、感謝祭の食事と合わせて楽しむ人も多いです。

アメリカの感謝祭（Thanksgiving day）
感謝祭は、アメリカでは11月の第4木曜日に祝われる家族や友人との食事の場で、主に七面鳥料理などが楽しみの中心です。また、感謝祭の意義として収穫への感謝や家族との絆が強調されます。

イギリス

イギリスではボジョレーヌーヴォーは伝統的な解禁パーティーが催される一方で、気軽なパブでも楽しまれています。
現地のワインバーやレストランは、解禁日に合わせてフレンチディナーとボジョレーヌーヴォーのセットを提供し、フランスの収穫祭の雰囲気を味わえるイベントを行っています。

イタリア

イタリアではボジョレーヌーヴォーは比較的カジュアルに楽しむ傾向があり、ボジョレーの新酒を試しつつ、地元のワインと比較する文化が根付いています。ワイン愛好家たちはイタリアワインとの違いを楽しみつつ、友人や家族と食事をしながら新酒の味わいをシェアするスタイルが一般的です。
また、イタリア独自の新酒である”ヴィーノ・ノヴェッロ”の延長上で楽しむ人が多いです。

ヴィーノ・ノヴェッロ
生産地はイタリア全土で、特にヴェネト州やトスカーナ州で多く生産されており、地域により様々な品種が使われ、場所ごとの特色が出ることが特徴です。11月6日が公式解禁日ですが、特定の日に世界中で一斉に解禁されるわけではなく、地域ごとに異なるスタイルで楽しめます。

このように、ボジョレーヌーヴォーの解禁は世界中で異なるスタイルで祝われ、各国の文化や生活スタイルによってその楽しみ方が豊かに彩られていますが、ワインが根付いていない地域や、宗教、文化の違いなどから、ボジョレーヌーヴォーを祝わない国もあります。

ボジョレーヌーヴォーを祝わない国々

一部のアジア地域

アジアでも日本や韓国などのワイン市場が成長している国々ではボジョレーヌーヴォーが人気ですが、その他の地域では知名度が低い傾向があります。中国や東南アジアの一部では、ワインよりもビールや蒸留酒が主流で、ボジョレーヌーヴォーの解禁日もほとんど意識されていません。

中東諸国

中東のイスラム圏の国々では、宗教上の理由からアルコールが禁止されていることが多く、ワイン文化も一般的ではありません。そのため、ボジョレーヌーヴォーを祝う習慣もなく、このイベント自体がほとんど知られていない場合が多いです。

一部のアフリカ諸国

アフリカでもワイン生産や消費が増えている国もありますが、多くの国ではアルコール文化や輸入ワインへの需要がまだ限られています。特にボジョレーヌーヴォーの解禁に対する関心は薄く、地元のお酒やビールが主流となっています。

このように、ボジョレーヌーヴォーの文化は広がっているものの、全ての国で祝われるわけではなく、ワイン文化が根強い地域で主に楽しみとされているのですね。

今年のボジョレーヌーヴォー解禁は、11月21日（木曜日）あなたは誰と、どこで、この祝いの収穫祭を楽しみますか？
ぜひコメントで教えていただけるとうれしいです。