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プレイフルで挑戦的。だけど、フラットなインナーワールド。〜藤井フミヤ展@福岡〜

あんなに画家が描いていくシーンを想像しながら、時間をかけて絵を鑑賞したことは、今までなかった!!
この年になっても、世界が広がるような新しい体験をさせてくれるのは、私の推し、藤井フミヤさんです。

「推し」と今風に書きましたが、フミヤさんは私がファンになる何十年も前から大スターなわけで。
今さら「推している」感覚はないのですが、フミヤさんが絵を描かれることを知らない方もいらっしゃるのでは?

1年ちょっと前までフミヤさんは画家でもあることを知らなかった新人ファンが、はじめてフミヤ展に行った日記です。
よかったら、読んでください。


現在、福岡アジア美術館にて「藤井フミヤ展」が開催中です。

藤井フミヤ展
デジタルとアナログで創造する多様な想像新世界
ーThe Diversity

会期/2021年9月4日(土)~10月31日(日)
※休館日:毎週水曜日
時間/9:30~18:00
(金曜・土曜日は20:00まで)
(入館は閉館の30分前まで)


作品は、油絵や、アクリル画、水彩画、CGアート、切り絵、貼り絵、ボールペン画、立体など、驚くほどバラエティに富んでいます!

フミヤさんのアートが127点集まった空間は、ポジティブだけど落ち着いた、独特なエネルギーが充満していました。

フミヤさんが楽しんで絵を描かれている雰囲気や、いろんなアプローチの表現に挑戦されている様子、でもコツコツと作品を仕上げていくフラットな精神が伝わってきました。
会場はものすごく「フミヤさんの中」でした。


グラフィックデザイナーのおおうちおさむさんが手がけられた展示のテーマは「ラビリンス」。
「迷宮」というだけあって、自由にどこから見て廻ってもいいようなレイアウトでした。

私はほぼ線だけで描かれた作品がならんだエリアから、なんとなく見ることに。
そのせいか、他の作品も、輪郭線をしっかり描かれている絵が多いように思いました。
やっぱり女性のボディラインは、フミヤさんの絵において、意味の大きな、愛おしい要素なんだろうな。
(フミヤさんの作品には、裸婦が描かれたものが多いのです。)

自分なりの発見を楽しみつつ、一枚一枚じっくり見ました。

ほかのお客さんからも、繊細さに感嘆されているようなつぶやきが聴こえてきました。


90年代の「SHRINE」というCG作品のシリーズはスケールが壮大で、この時代のフミヤさんの頭の中はこんな感じだったのか~!
と、フミヤさんの脳内世界の歴史も感じられるほど、いろんな年代の絵がありました。


ひとつひとつ書くときりがないのですが、何度も戻って見に行ってしまった絵は、紙にボールペンで描かれた「縺れた線の女」。

絵の前に立つと、ちょうど洗面台で鏡を見ているような構図なんですが、もちろん女は私の顔とは全然違っていて、遠くを見ている。
女の顔だちは直線的で男性的でもあって、目に意志がある。

照明と、想像していたよりも大きなスケールと、ちょっと見上げるくらいの高さの展示も作用して、とても印象的でした。

ポストカードを購入しましたが、実際には赤はもっとあざやかだったかな。
ぐりぐりと描かれているから背景に白い部分が残って、線は細く、色も明るいので、風や光を通しそうな軽やかな絵でした。

系のようなアナログなボールペンの質感が新しくて、 お洒落でイマっぽい感じもしました。

もしFUMIYARTを買えたら、あの絵にするかな!
…この狭い部屋のどこにって飾るんって話にはなるけど。


かわいすぎて、ポエムのような、短い物語のようなものを以前に書いてしまった「花嫁」に会えたのもうれしかったな。
他のファンの方がおっしゃっていて「ほんとだ!」と思ったのですが、立体で見ると、ぴょこぴょこ跳ねて踊り出しそうな雰囲気でした。


 

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(上から)

キャンバスにアクリルで描かれた「EYES in Red」は、みんながマスクをしているコロナ禍に生まれた作品。
瞳が写真で見るより、もっとキラキラしていました。

●フミヤさんの写真は、美術館の入り口に立っていたパネルから。
チケットと同じビジュアルだけど、ファンとしては、やっぱりカシャリとやっちゃいます。

●美術館が入った建物の1階にある路面の喫茶店「山水水出珈琲」で、水出しアイスコーヒーを頂きました。
もっと濃いタイプもあったけど、写真のも濃いめで、しゃっきりしてからフミヤ展へ臨みました。

●ずっと生で見てみたかったボッティチェリの模写。
これ、フミヤさんが0.28mmのゲルインクボールペンで描かれたんですよ。
しかも、ほぼ原寸大。
すごくないですか?
色数の少ないボールペンを重ねて肌色を表現したり、技術に驚愕しました!
「有名な絵をあえて普通の筆記用具で描いたらポップかなと思った」(『All About FUMIYART』74p.)って発想が、まさにポップアートですよね。


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(左から時計回りに)

藤井フミヤ展のオリジナルグッズ。
マスキングテープが全種類かわいくて、コンプリートしました。
あとは、図録と、ロール付箋、マイ・ベストな2枚のポストカード
「縺れた線の女」は、一番奥のポストカードの絵です。
グッズにプリントされている女の子は、もちろん全て今回の展示で見られるフミヤさんの作品から。

美術館を出たところに、かわいいお花が。
「ランタナ」というそうです。
フミヤさんのファンの方が教えてくれました。

●素敵なまるいものは、夜のおやつにホテルへ持ち帰った「どらきんぐエース」というネーミングのどら焼きです。
あんこの代わりに、あまおうのムースがパンパンに詰まっています。
あまおうのジャムのようなものも入っていました。
ムースがふわふわで、甘さ控えめ。
皮はモチモチ。

お店の「エース」だと思われる!
スタバのラテ(夜なので、ディカフェ)と相性GOODでした。

●お昼前に博多に着いたので、まずは博多うどんを食べに「かろのうろん」へ。
「ごぼう天うろん」にしました。
九州はいりこだしなのかな?と勝手に予想していましたが、昆布の味がきいてる出汁で、すごく美味しかった!
麺は、私の好きなやわらかめ。
ごぼう天はスライスをかき揚げにしたタイプで、サクサクでした。最高っ。
このお店から中洲川端の商店街を10分も歩かないうちに、福岡アジア美術館へ到着。



公式ホームページでは、フミヤさん直々に展示の紹介をされている動画や、会場で買えるグッズもチェックできます。↓



コロナの関係もあり、見に行くのが、会期のかなり後半になってしまいました。
福岡へ行くのが難しい方、スケジュールの合わない方は、巡回予定もありますので、詳しくは下記リンクをご確認ください。

日程/2021年11月11日(木)~2022年1月16日(日)
場所/広島 奥田元宋・小由女美術館
広島県三次市東酒屋町10453-6
tel:0824-65-0010


他のファンの方によると、「藤井フミヤ展」は開催ごとに違った展示を楽しめるそう。
広島での開催も楽しみです。
(また行く気です!)

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