ワガママじゃなかったら誰ママやねん
「なんでそんなにワガママなの!」「ワガママ言わないの!」「我慢しなさい!」
どの家庭もそうとは言わないが、厳粛な家庭に生まれた長女としてそれなりに厳しく育てられた私は、何か文句を言うたびにこんなふうに怒られた。
「自分のやりたいこと」を口に出しているだけなのに怒られる。
「自分の好きなこと」をすると取り上げられる。
「自分の嫌いなもの」をそっとお皿の隅に寄せるだけで手を叩かれる。
教育といえば教育だけど、そんなことは日常茶飯事だった。
なのに、そうやって周りが望むような「いい子」に振舞った幼少期を終えると、あるときから突然、
「もっとワガママを言ってもいいんだよ」
と言われるようになった。
はぁ?????である。
さらに、雑誌の「モテ女」特集を見ると、「愛されるのはワガママ女子♡」なんてコピーが付いている始末だ。
でも実際、それは正解だ。
それは、ある瞬間で吹っ切れてから、本気でワガママで生きてみたら超楽チンになったからである。
やりたくないことを命令されたら「えぇーっ、やだ!!」って言っちゃう。
へとへとに疲れて歩けなくなったら「タクシー乗ろうよー」って駄々こねる。
「これ食べようよ」って言われても食べたくなかったら「ごめん今おなかすいてないの」って素直に言う。
集団行動に疲れたら飲み会に誘われても時として行かない。
ワガママ、というのは自分勝手なことである。漢字にすれば我儘。これっていわゆる最近流行りの「好きなように生きていく」にちょっと近いんじゃないだろうか。
「ワガママ」が持つネガティブなイメージに引っ張られて「ワガママを言っちゃダメだ!」なんて自分を厳しく律している人もいると思うけど、ワガママは言い換えれば「自分軸」でもある。
もちろん、ひどいワガママで周りをぶん回して誰かを傷つけるのは良くないが、自分の欲望や気持ちを押し殺して過ごしている人には、こう言いたい。
「誰ママで生きてるんだ‼︎」って。
他人に気を遣いながら、他人の判断基準で生きていたら、それは時として楽かもしれない。でも、ぜったいにそのうち自分が消えてなくなっていく。
もう、幼い頃からの変な呪縛にとらわれる必要はない。ワガママって悪いことじゃないんだよ。
何なら、「いい子」はちょっとくらいワガママになったほうがちょうどいい。
だからみんな、ワガママになることを恐れずワガママに生きようぜ!
っていうnoteでした。