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はやく幸せになりたいなら、はやく自分の辞書を分厚くしよう

世の中には知らないほうが幸せだということもある。

「サンタさんの有無」とか「ジブリの裏設定」とか、「夢が壊れちゃったわぁ…」なんてこともあると思うし、わたしもサンタさんの件では大泣きした記憶がある。「なんで言っちゃったのよう!」って。(薄々気付いてはいたけれど)

でも、大きくなってから得た知識というので、知っていて困ったというのが特に見当たらない。少なくともわたしのなかでは。

作品は知っていれば知っているほど相手と話を合わせられるようになるし、言葉は知っていれば知っているほど表現の幅が広がる。

わたしは現職はライターだけど、前職のクリエイティブディレクターの経験があるからこそサムネイルが作れたり、写真が撮れたりする。知っていて無駄なことってあまりない。

そして、あらゆる知識のなかでも、やっぱり知っておいて1番良いと思うのは「考え方」だ。

たとえば、わたしがどハマりした本『嫌われる勇気』ではアドラー心理学の片鱗に触れて、「人と比べなくていい。過去は関係ない。わたしはわたし」という考え方を手に入れることができたし、繊細さん=HSPの知識を知ったときは、「こういうことが苦手だから、避けていけばいいんだな」と対処法を知ることができたし、『マルチポテンシャライト』を読んだときは、「器用貧乏を活かせる働き方があるんだ」と思えた。

知識は、生きるのをラクにしてくれる薬のようなものだ。

厨二病時代、あまりに生きるのがしんどすぎて、「どうしてこんなに辛いのに、みんな平然とした顔をして過ごしているんだろう…」と病んでいたけれど、今にして思えば圧倒的に知識が足りていなかった。

「考え方」を知らないから、自分にあった考え方を選ぶことすらできない。人と比べてばかりで、劣等感が募って、ネガティブで。

3ページしかない辞書をめくって必死に答えを探しているようなものだ。

それは変えられないと思っていたけど、そんなことはない。知識ひとつで、世界は開けたりする。「変わる」のは難しいと言うけれど、意外とそうでもなくて、本1冊読むだけで、まるで新しいメガネをかけたように見え方が全然変わってくる。

たとえば、「ADHD」という性質があるけれど、「これはおっちょこちょいの病気」程度の知識だと自己肯定感は下がりまくるが、「前頭葉の血の巡りが悪い」と知ると、逆にちょっと笑えてくる。

「そりゃあ、しゃあねぇな」という気持ちになってきて、全然自己肯定感が下がらない。なるほどね。血の巡りが悪いのねぇ〜って。

これを中学生のときに知っていたら、どんなにラクだったろう。劣等感に苛まれることもなかったろうに。なんて思えて仕方がない。

そんな「もっと早く知りたかった」という知識がたくさんあるし、逆にここ1〜2年は意識的にたくさんの本を読んできたから、あまり悩むことがなくなって、この前のコーチングでは「あれ、悩み特にないな…」なんて状況になった。

これは、知識のおかげ。

知っているだけで幸せってとってもお得である。別に容姿や収入が変わらなくてもいい。知ってるだけ。表面上には見えないけれど、心がヘルシーな状態を、ヘタしたら永遠にキープできる。モヤっとしたらその都度新しい知識を仕入れればいいんだもの。

そんなわけで、「ビジネスマンは本を読もう」なんて言われるけど、これって頭脳明晰になるためでもなく、ビジネストークで有利になるからでもなく、単純に「とっても心がラク〜〜〜」で「しあわせ〜〜〜〜」で「自分大好き〜〜〜〜」になるためでもあると思うんですよね。

インプット、しんどいですよね。まぁお金も時間もかかりますし、集中力もいりますし。

でも、インプットしないほうがしんどいんですよ実は。

そんなお話でした。


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