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人生ではじめて幸せを感じたのですが
ベタで申し訳ないし本当に今更ながら『嫌われる勇気』を読んだ。
せいぜい「他人に嫌われても良いじゃん!周りの目なんか気にせず楽しく生きようぜイェーイ」くらいの内容だと思っていたら全然違った。(ごめんなさい)
そこには、幸せについてが書かれていた。
自分のダメなところも、劣等感を抱いていることも、客観的事実ではなく主観的解釈なのだと。
だから、「自分はダメダメだなぁ」というのは自分で自分をそう定義しちゃってるだけで、そんなことはない。ぜんぶ捉え方次第なの。
そのうえで、他人は他人、自分は自分、でそれぞれの人生の課題と向き合う。
最終的には何の見返りもなくとも偽善じゃなくても他者に貢献することがしあわせなのだと。
うーんこれは字面だけじゃうまく伝えられないな。気になる人は本を読んでみてください。対話形式の本で、主人公たちとちょっとした旅をしないと大事な思想が入ってこない仕様となっておりますがゆえ、要約が難しいのであります。
まあとにかく、今まで自分がどこか満たされないのって、他者からの評価を求めてしまっていたからなんだなと気付かされたわけです。
どうしてあの子はうまくできるのにわたしは、とか。すごい人が多すぎて自分の存在はなんてちっぽけでゴミなんだろう、とか。
そのくせどんなに褒められようが肯定されようが永遠に自分を認められないでいた。
だってまだ何も成し遂げていないもん。何者にもなれないんだもん、って。
でもそもそも論として、認められる必要なんてなかったのだ。
親にも、先生にも、友だちにも、仕事仲間にも。
何よりも自分で自分を認められたら幸せだったんだ。
それは自己肯定感を高めるというより、考え方ひとつだけだった。
栄光とか過去の経験とかじゃなくて、今、目の前のことに全力でちゃんと向き合えている自分を。
自分の人生をちゃんと生きられていなかったわけですね。だから、頑張りとか成果をすぐにアピールしたくなってしまう。すごい!って言われたいから。すごい!って言われないと無価値のように思えてしまうから。
でも、何をどう言われても本当は良いんだよね。
それが嫌われる勇気であり、自分を好きになる勇気なんだなと思いました。
それを踏まえて考えてみると、あれ、わたし結構今しあわせなんじゃないか?と思えてきた。
まわりと比べることでしか幸せを感じられなかったから、自分で幸せのハードルを勝手にあげすぎてたけど。
いやー人間って単純だよね。
そして心理学ってなんかこう、他人を操るようなイメージがあったんだけど、アドラー心理学は「自分のための心理学」なのだそうで、これ人生簡単に変わっちゃうじゃん…とただただびっくりしました。
「考え方」ってその人のクセだからなかなか変えられるものではないけど、きっとこの本1冊で人生が大きく変わってしまった人ってたくさんいるだろうし、わたしもそのうちのひとりになりそうです。
あーあ、本当に人間って単純だー!!(笑)
というわけで1冊の本でちゃっかり幸せになってしまったというお話でした。ちゃんちゃん
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