息子の選択。
「自分はもう手遅れだ」
「自分はみんなに迷惑をかけている」
「自分のために時間を使うのは無駄だからなにもしてくれなくていい」
ある時期から、息子はこういったことをしばしば口にするようになりました。
その度に、そんなことはない、誰も迷惑だなんて思っていないし、無駄なことなんてない、そう伝えました。
自信のなさから出てくる言葉なのでしょう。
そんな折り、息子が学校から持ち帰った塾のチラシに、無料体験募集とあったので、行ってみるか?と問うと、行く。と。
そこには、1週間で20時間の学習を達成すれば、電子マネー2000円をプレゼント!との文言が。
ともあれ、動機はともかくやりたいと言うのだから申し込みました。
講師の方と面談したところ、息子の学校へ行きにくい事情も理解してくださり、彼に合った指導をしていきます。がんばりましょう。と励ましてくれました。
電子マネーをエサに生徒を集めたいだけの塾かと思っていましたが、生徒に寄り添った良い塾だと感じました。
その1週間は、学校へ行かなかった日も塾へはすすんで行っていました。
わかりやすく教えてくれるから楽しいと。
そして、20時間の学習を達成し、塾の先生にもお褒めいただきました。
その後の期末テストも、わずかながら点数の上がった教科もあり、塾からは続けて無料の冬季講習も体験されますか?
ということで、それも受講することになりました。
このまま頑張れば自信もついて、3学期からは少しでも学校へ行けるようになればいいなと、淡い期待を抱いたのです。
しかし、こちらの思いとは裏腹に息子は不登校まっしぐらの道を選択するのでした…。
次回に続きます。
今回も読んでいただき、ありがとうございました。
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