路地2_napa

「目測5、6メートル」 ~おばあちゃんが恥じらわない距離~



『秒速5センチメートル』みたいなタイトルにした。

『君の名は。』でお馴染み、新海誠監督の。


新海監督作品は、恐らく全部観ている。
『秒速~』は、最も好きな作品。
桜の花が舞い散る際に、落下するスピードとなぞらえて、
”男女の距離が縮まるのって、おっそいよねー” みたいな恋愛作品。

この作品が素晴らしいのは、リアルに感じられる所だ。
主人公とヒロインの関係は、色々と、うまく行かず、
一見バッドエンドと解釈されがちな、リアルなラストシーンに繋がる。

観てない方には何のこっちゃ、なのを承知で1つだけ。
あのラストシーンとほぼ同様の出来事を、
おれは三度経験している。
42年で、三度。
現実にあり得る事が、描かれた作品。
とにかく、リアル。

そういうリアルな作品が好きだ、って話は先日、
『海がきこえる』という作品のレビューにも書いたので、
宜しければご覧下さい。
(但し、ジブリ作品が大好きな方にはお勧めしません)



さて、本題。

道行くおばあちゃんに、屁をこかれた話。

(はいー! ここで半分以上の人は悪態ついて去るー!)



今朝、いつものように世の不条理について考察しながら、
ポスティングをかましていた。
6時前の事だ。


ポスティングとは、
依頼主である某不動産販売会社のチラシを、
指定された地区の家々に、やたらめったら投函しまくるという、
多くの人々にとっては迷惑な行為…
だがしかし、
現在のおれにとっては貴重な収入源となっている、バイトだ。
…知らない人の為に、一応。


で、とある路地に入った時、
目の前を全身白ずくめのおばあちゃんが歩いていた。

白T、白パン、白スニーカー。
頭には三角巾?みたいな白い布。

その風貌にもツッコミたい気持ちはあったが、
その前におばあちゃんが仕掛けてきた。


くるっと振り向いて、おれを見る。
目が合う。

会釈の1つもする暇なく、
おばあちゃんは前を向き直った、直後、

”ビリッ!”


何かが破れた音がした、かと思ったが…


”ビビビビビッ! ビビッ! ブリッ!!”



…屁であった。

最後の ”ブリ” が無ければ、
屁と認識できなかったかも知れない、異様な音であった。
スタンガンか何か、狂暴な電気系の武器が作動したのかと聞き間違える、
シンセサイザー・サウンド。


まあ、それはいいんだけどさ…

何で、一回振り返って、
おれを確認してからこく…?




タイトルにもある通り、目測5、6メートルの至近距離だ。

それを確認した上で、
「大丈夫だ、この距離ならいける」
と判断したのだろうか…?


聞こえるよ! おばあちゃん!
すっげー近いよ!!


…または、
「たとえ聞かれても、恥ずかしくない位の間合い」だったのか?

あれが…?



仮にそういう判断ミスの話じゃないとしたら…

確信犯?


最初から、おれを ”殺る” 気で…?



…まあ、ここまで読んでくれた皆さんなら、よーくご存知の通り、
サウンドが派手な屁は、臭くなかったんだけどね…。




※余談

新海誠監督の作品、2番目に好きなのは『ほしのこえ』。
これはリアルとかいう話じゃないけど、
着想とか、秀逸なセリフ、25分という短い尺で魅せる切ない物語…
オススメです。



#屁 #おなら #お屁 #ブリ #ビリ #エッセイ #コラム #雑文 #雑記 #下らない #実話 #随筆 #随想 #新海誠 #君の名は #アニメ #秒速5センチメートル #桜 #恥 #笑 #ギャグ #おばあちゃん #婆 #老人 #距離 #恋愛 #海がきこえる #ジブリ #ポスティング #ラブ #ストーリー #シンセサイザー #暗殺 #アサシン #スタンガン #狂 #暴 #電気 #ナイスサウンドだピッチャービビってるドンドン

ありがとうございます! (ノД`) 頂いたサポートは、いつの日かパンを、 パンが無ければお菓子を食べればよいので、 お菓子の専門学校で作り方を習う必要性、 そうなってくると学費とか交通費、 え、ちょっと待って下さい、 紙に書いて考え直そう、そうするとやはりパン、 いやペンか、ペ