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適応障害診断から休職まで

こんにちは!適応障害克服&メンタルコーチ みるくです
今回は私が経験した「適応障害」の診断から休職までの流れについて
詳しくお伝えできたらと思います。

適応障害を経験した方は、頑張りすぎて「休職」に入るまで時間がかなりかかってしまうケースが多くあります。

当時は私もどうにか頑張って仕事を続けないと、チームのために頑張らないといけないと自分の心を無視していたので、
体調不良が続いていても「休職」という選択に踏み切れずに受診をしていました。
適応障害を克服した現在、当時を振り返ってみると
「そんなにギリギリまで頑張る必要は無かったな~」と思っています。
あの時は本当に狂ったように頑張りすぎていました。

この投稿をみている方の中には、現在も自分の心を蓋にして頑張り続けている方や、受診を悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
是非私の経験が参考になると幸いです。

受診から休職までの流れ

①    適応障害の症状がみられたらまず受診。
「おかしいな」と思うようになったら迷わず受診する準備をしましょう。
ただ多くの方が、頑張りすぎてしまうため、「おかしいな」に気づきにくいことがあります。心を無視していると、次第にからだが勝手にサインを出してくるようになります。
 
「つらい」「明日が怖い」「震えが止まらない」「涙が止まらない」
 「職場に行くと症状(吐き気・動機・胃痛・下痢など)がでる」場合は、
からだからの危険サインです。無視せず、絶対に一旦立ち止まってほしいです。このからだからの危険サインを無視続けると次第に抑うつ症状が出現し、ひどくなると「死にたくなる」「生きているのがしんどくなる」といった症状に苦しむことになります。

②    受診先のポイントは通いやすいこと。
*ただし職場近くは気まずいので注意。夜間でも診療している場所だとより良いです。中には担当の医師と気があわないこともあるので、もし「この先生違うな」と思ったら迷わず相談するか、受診先を変えてみましょう。

③    ホームページなどでいくつか見て、自分に合いそうな病院・クリニックを探すこと。
 ストレス源がはっきりとしているものだったので私は心療内科を当たりました
*心療内科・メンタルクリニックはストレスなどで生じた体の不調を治療する。精神科はこころの症状やこころの病気(こころの不調そのもの)を扱う

④    受診して、医師の診察を受ける。
 診断と治療方針をすり合わせる(体調が悪いとこれが結構大変でした)
  薬やカウンセリングに頼って仕事続行か、休職か。

⑤    休む場合は、診断書をもらう。
 医師に「休職したいので診断書ください」と言えばすぐ出してもらえます

⑥    職場に「休職」を伝える。
私の場合、電話しました。(メールで人事課に伝えるケースもあります)

⑦    そのまま自宅に帰って休職期間がスタートする
 


私が経験した受診~休職までの入り方。
当時私は、なかなか自身が適応障害であることを認められずにいました。
心療内科で医師に診断こそされてはしましたが、仕事の業務に対しては苦痛に感じてはいなかったのと、スキルアップしたい気持ちがあったので「どうにか仕事は継続したい」と考えていました。

そのため休むという選択肢は一切なく、カウンセリングと服薬(漢方と睡眠薬)のみで対処しながらなんとか働いていました。
心療内科やメンタルクリニックに行くことに、最初は多くの人が戸惑いがあるかと思います。

「病院に行ったら薬が合わなかった」
「医者と相性が合わなかった」
「そもそも、そういったメンタル系で病院にかかることが恥ずかしい」

きっと色々な感情を抱く人が多いと思います。
また、自身の健康管理は出来て当たり前という前提があることから、症状に対して「自分で何とかしよう」「まだこの症状は大丈夫」「本当にヤバいケースじゃない」と勝手に判断してしまって、受診が遅くなってしまうことがあります。

正直、私がそうでした。

「まだ大丈夫。」「まだ異動して3か月だから」「3か月超えたら一般的には適応するっていうし」「陰口も嫌味も、あの人も時間が解決してくれる」「私がもっと出来るようになれば解決するかな」

そう思いながらボロボロになって、もうだめだ。
からだが動かない。職場に行けない。
からだの悲鳴を体感しきって、やっと、診断書をもらって休職に入りました。


診断書をもらって休職の手続きに入る方法は以外にもとても簡単かつスムーズでした。


電話で一本、職場の上司に連絡するだけでした。
しかし、その一本の電話がとても大変で恐怖でした。
スマホを持つ手がガタガタ震えてしょうがなかったのを覚えています。

「適応障害で休職すると伝えたら、怒鳴られるのではないか」
「休職したらもう今の職場に戻れないのでは」

色々な不安が頭の中で湧きあがりました。
何度も何度も深呼吸をして、

「本当に休んでいいのか?」「本当はまだやれるんじゃないか?」
「気の迷いで一日経ったら、治るんじゃないか?」

自分の心と何度も会話しまくりました。

しかし、明日職場に行って仕事をすることをちょっとでもイメージするだけで涙と吐き気、胃痛が襲ってくるため
「やはり今の部署では働くことが難しい」「自分はもう限界なんだ」
と痛感しました。

その後、上司に電話をかけて
「体調が悪くなってしまい、心療内科に受診したところ適応障害と診断されてしまいました。ちょっとこれ以上働けそうにありません。大変申し訳ないのですが、しばらく休職させてください。」と伝えました。
スマホを耳に当てながら、最後泣きながら謝ってました。


「・・・わかりました。勤務のことはこちらでなんとかするので大丈夫です。とりあえず、まずは診断書に書かれている日付けまで休んでください。その後のことは、その日になったら決めましょう。その日にもし電話ができる状態だったら、電話してください。」

・・・上司からはそういった返答が返ってきました。

とくに「適応障害」に対して責められるわけでもなく、怒鳴られるわけでもなかったのでとても安心したのを覚えています。
今思うと「あれ、おかしいな?」と思った時にもっと早く受診するべきだったと痛感しています。


病院・受診先の選びかた
実際に心療内科は、行ってみないと医師と病院の雰囲気がわからない部分があります。
受診してみて自分が「この医師、ちょっと話しづらい」「合わないかも」と思ったら受診先を変えて全然大丈夫です。
「合わない」と一度思ってしまうと、どんどん治療が進まなくなってしまうからです。

ただ、私の経験からお伝えすると、診療は通常平日の日中に行っていることが多いので、予約が取りづらいことが多いです。
なので、通いやすさから受診先を選んでも良いと思います。

私も通いやすい距離の病院と、ホームページをいくつか見て、
自分に合いそうなクリニックを探しました。
私は夜遅くでも診療していて、通勤距離内の受診先を探しました。

あと「私は職場で受診しないこと」「職場近くのクリニックに行かないこと」を徹底していました。
知っているスタッフや同業者に合ったら気まずいですからね・・・・。


診断書について
一般的な休職診断書には、以下の内容が書かれています。

  • 病名や症状名

  • 初診日

  • 診察時の所見や心理検査の結果

  • 医師が判断した必要な休職期間

受け取った診断書は、職場の上司に提出することが一般的ですが・・・
上司との人間関係の悪化が原因でメンタル不調になった場合は、人事や総務に提出することもあるそうです。(心療内科の医師から当時聞きました)

診断書を会社に提出したら、上司や人事担当者から、休職に必要な手続きや復職までの流れを確認する形になります。私は直属の上司ではなく、人事担当に問い合わせをして確認をしました。
下記の内容を確認しておくことをおすすめします。

・休養期間が延長された場合の診断書の提出方法
・傷病手当金など経済的保障が必要な場合の申請方法
・休職から復職までの最長期間

 (休職中の給与と休職可能な期間の確認。会社の就業規則を確認しましょう)
・休職から復職までの流れ
 (どのような手順で復職するのか)
勤務先との連絡方法を決めておく
 (自身の状態を見極めながら、連絡の手段や頻度、時間帯、担当者について希望を伝えておきましょう。無理のないペースで行えた方が、回復後の職場復帰に向けた相談がしやすくなります。)


休職中は、心のケアを最優先に過ごすことが大事です!
心身の状態が安定し、医師が「復職可能」と判断したら、復職診断書を発行してもらい復職の準備をおこないます。
十分に休養して、すこしずつ体調が回復してきたら、上司や人事担当者、産業医などと話し合い、復職の段取りや復職後の勤務形態について話し合いながら復職の準備を進めていきましょう。

私の経験とこの記事が、悩んでいる多くの方に役に立ったら幸いです。

もし少しでも気になることがありましたら、気軽にご相談くださいね。

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Instagram:https://www.instagram.com/milk_mental


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