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我々は海の中で生まれた。 しかし、海の中には全員が満足するだけのものが存在しない。 だから無い者は有る者にお願いするもタダじゃ渡さない。 しかし、元々は誰のものでもない...やがて不満が生まれる。 ある者は対抗して、 ある者は海を出た。 我々は無人島に漂着した。 しかし、無人島には全員が満足するだけのものが存在しない。 だから無い者は有る者にお願いするもタダじゃ渡さない。 しかし、元々は誰のものでもない...やがて不満が生まれる。 ある者は対抗して、 あ
自分らしく生きていこうと思っているのに 誰かの生き方を見てしまう 自分らしく歩いていこうと思っているのに どこか寄り道をしてしまう 自分を探せば探すほど 自分から目を背け 誰かに目を向ける 自分を探せば探すほど 自分から離れて 誰かに近づいて じぶんはいま どこにいる
鼓動の変化は感情を表している。 喜び、悲しみ、驚き、恐怖、様々だ。 もし、この変化を理解できたならば。 僕は彼女を理解できるかもしれない。 実験の度、彼女の鼓動は変化する。 速くなったり、遅くなったり。 心臓の収縮機能。 トクトクと微弱な音が聞こえる。 僕はひたすら耳を傾ける。 彼女は今日も生きている。
祈りを捧げましょう 大丈夫、きっと大丈夫ですよ 祈りを捧げましょう 大丈夫、きっときっと大丈夫ですよ 祈りを捧げましょう 大丈夫、きっときっときっと大丈夫ですよ 祈りを捧げましょう 大丈夫、きっときっときっときっと大丈夫ですよ 祈りを捧げましょう 大丈夫、きっときっときっときっときっと大丈夫ですよ 祈りが足りなかったようですね でも安心してください 神は決して私たちを見捨てたりはしません さあ 祈りを捧げましょう 大丈夫、きっと大丈夫ですよ
いつからだろう。 電車に乗っている時間がつまらなくなったのは。 移動時間が勿体ないから参考書や新聞を読んだり、最近ではスマートフォン。 情報を詰め込む作業ばかりしている気がする。 小さい頃は電車に乗る、ということだけでご機嫌になっていた。 親が買っている券売機の画面を眺めること。 改札自動ドアに挟まれないかドキドキしたこと。 背伸びをして、つり革に捕まろうとしたこと。 何といっても一番の楽しみは座席に立って流れる景色を見ることだった。 各駅の意味も急行の意味
駅のホームで電車を待つとき、僕は必ず一番前に立つ。 一番、電車が通過した時の風を感じられるからだ。 一瞬ではあるが、電車に轢かれるかのような、そんな感覚を味わえる。 僕は日常で"死"を経験したいのだ。 もちろん、心の底から死にたいとは思っていないが。 初めに死を連想したのは、小学生の頃。 工事現場で2メートル強の高さから落ちた時、なんとも言えない"死"の感覚を味わった。 ただその時は打撲が痛くてそれどころではなかったが。 ともかく、僕はその"死"というものを探
「こちらが銃を捨てれば、犯人もきっと理解してくれる」 違う、そうじゃない。 銃を捨てた僕は、犯人、そして味方から銃を向けられている。 犯人は一人じゃない。 一人だけが理解しても意味がない。 味方は一人じゃない。 恨んでいる奴がいるかもしれない。 銃を捨てた僕は、犯人、そして味方から銃を向けられている。
僕がまだ幼い頃、父と母が座り込んだ人に怒っていたことを覚えてる。 家の2階で引きこもっても声が聞こえてとても怖かった。 だけど、その人が帰った後は必ずおいしいものが食べれたから我慢できた。 毎年、同じ日にその人はやってきて、父と母に怒られていた。 怒られるんだったら来なければいいのにと思っていた。 高校を卒業した僕は真っ先に家を出た。 あの日を理解してから怖くなってすぐに逃げ出した。 僕は関係ない。関係ないんだ。 あの日、年老いた父と母は年老いたあの人を怒っていた。
努力すれば大抵のことは何とかなるというのは本当だけれども、 最低条件を満たしてなければその世界で生きたれない。 まずは店に並べられて初めてその世界で生きれるチャンスが得られる。 万が一弾かれたとしてもアウトレットがある。 店とは違う世界だけど、生きていける。 だが、どうしても間引かれることもある。 肥料になることがある。 これを生きているのかを判断するのは、肥料になったやつが決めること。 とはいえ、店やアウトレットに並んでも店員がもしくは客が傷つけることもある。 そうな
雨に濡れたくないのに 傘をなくして濡れてしまう 雨に濡れたくないのに 予報を無視して濡れてしまう 雨に濡れたくないのに いつも雨を探していた気がする
若い両親の頼もしい背中でも 年老いた両親の曲がった背中でも いつまでも追いかけて追いかけて追いかけて よりいい仕事に就いても より高い収入を得たとしても いつまでもあの背中は超えられないだろう
そのまま書いても構いません。 パクリをされても構いません。 もちろんお金もいらないです。 所詮、こんなものに価値などありません。 ただ、それに価値を求めるのならば 作り上げた無駄な時間を過ごしてもらいます。 価値などないものに価値を求めた僕と 同じ気持ちを味わうことで 本当の価値のなさを得ることができます。 これで完成です。
守ってくれると教えられて それが正解と決めつけられ 覚えるばかりで考える事を 忘れてしまいました。 いざという時の蓄えがなく これという強みなどがなく 守ってくれると教えられて それが正解と決めつけられ 今ここにいる僕との存在は 一体、何なんでしょうか。
弱い自分を隠すために、獣の皮を被って生きていこう。 強いとされる獣の皮を被っていれば、皆が勘違いしてくれる。 そうだ、獣として生きていこう。 獣として生きてきて、少し経った。 同じ獣が寄ってきて、いざ知った。 強いとされる獣が、実は大したことがないと。 強いとされる獣が、実は人に支配されてたと。 慌てて群れを抜けようとしても、獣たちは許してくれない。 ―――なんとか、獣の群れから逃げ出した 人の群れをようやく見つけた。 これでもう獣になろうなんて考えはやめよう。 これ