シェア
最低賃金で最高成果を求められる 僕が動くエネルギー源は やりがいという名のカロリーゼロ食品 小休止を取る雨露しのぐ場所には 季節を超えた毛布と隣人の発狂声援 あと一時すれば鳴り響くだろう枷を手に 夢の中でぐっすり眠る夢を見る 守るものができた戦友には 守るものが増えた規律が褒美として 今よりも前線に駆り出される やりがいというエネルギー源が切れたら 人質という言葉で起き上がる 守るものができると人は変わるだと 今日もまた守るものを作らされる 瀕死になれば僕らのせいとして
僕がいつも食べているものは情報が細かに書いてある 原材料カロリービタミン塩分などなど まさに健康に気を遣う僕にとっては大事な情報だ それに比べて君たちが食べているのはなんだ 何も書いてない食材を買って切って煮て焼いて 調味料も適当な量を入れているせいで まったく信用できない食べ物になっているじゃないか どうせ今日はしょっぱいとか甘いとか 作ったやつに不平不満を言うのだろう 僕はそんなことは言わない いや言えない 作っているのは僕なのだから たまにはしゃべりたくなるから
大した仕事なんてしてないよ 何日かすれば誰でもできる単純作業 でもなぜかそう呟けばまるで 一人前の社会人としてやっている気がしてさ どうせなら高給取りになりたい どうせなら働かずにいきたい でもどっちでもない 程度の低い安定という不安定 だからずっと一人前の社会人を 気取らなきゃいけないやっていけない そう呟けば 働いていない人よりは 働けない人よりは 人に認められるかなって思ってさ そんな下ばかり見てるゲスな僕 今日も仕事が終わりました しごおわです
我々は海の中で生まれた。 しかし、海の中には全員が満足するだけのものが存在しない。 だから無い者は有る者にお願いするもタダじゃ渡さない。 しかし、元々は誰のものでもない...やがて不満が生まれる。 ある者は対抗して、 ある者は海を出た。 我々は無人島に漂着した。 しかし、無人島には全員が満足するだけのものが存在しない。 だから無い者は有る者にお願いするもタダじゃ渡さない。 しかし、元々は誰のものでもない...やがて不満が生まれる。 ある者は対抗して、 あ
自分らしく生きていこうと思っているのに 誰かの生き方を見てしまう 自分らしく歩いていこうと思っているのに どこか寄り道をしてしまう 自分を探せば探すほど 自分から目を背け 誰かに目を向ける 自分を探せば探すほど 自分から離れて 誰かに近づいて じぶんはいま どこにいる
鼓動の変化は感情を表している。 喜び、悲しみ、驚き、恐怖、様々だ。 もし、この変化を理解できたならば。 僕は彼女を理解できるかもしれない。 実験の度、彼女の鼓動は変化する。 速くなったり、遅くなったり。 心臓の収縮機能。 トクトクと微弱な音が聞こえる。 僕はひたすら耳を傾ける。 彼女は今日も生きている。
祈りを捧げましょう 大丈夫、きっと大丈夫ですよ 祈りを捧げましょう 大丈夫、きっときっと大丈夫ですよ 祈りを捧げましょう 大丈夫、きっときっときっと大丈夫ですよ 祈りを捧げましょう 大丈夫、きっときっときっときっと大丈夫ですよ 祈りを捧げましょう 大丈夫、きっときっときっときっときっと大丈夫ですよ 祈りが足りなかったようですね でも安心してください 神は決して私たちを見捨てたりはしません さあ 祈りを捧げましょう 大丈夫、きっと大丈夫ですよ
いつからだろう。 電車に乗っている時間がつまらなくなったのは。 移動時間が勿体ないから参考書や新聞を読んだり、最近ではスマートフォン。 情報を詰め込む作業ばかりしている気がする。 小さい頃は電車に乗る、ということだけでご機嫌になっていた。 親が買っている券売機の画面を眺めること。 改札自動ドアに挟まれないかドキドキしたこと。 背伸びをして、つり革に捕まろうとしたこと。 何といっても一番の楽しみは座席に立って流れる景色を見ることだった。 各駅の意味も急行の意味
駅のホームで電車を待つとき、僕は必ず一番前に立つ。 一番、電車が通過した時の風を感じられるからだ。 一瞬ではあるが、電車に轢かれるかのような、そんな感覚を味わえる。 僕は日常で"死"を経験したいのだ。 もちろん、心の底から死にたいとは思っていないが。 初めに死を連想したのは、小学生の頃。 工事現場で2メートル強の高さから落ちた時、なんとも言えない"死"の感覚を味わった。 ただその時は打撲が痛くてそれどころではなかったが。 ともかく、僕はその"死"というものを探
「こちらが銃を捨てれば、犯人もきっと理解してくれる」 違う、そうじゃない。 銃を捨てた僕は、犯人、そして味方から銃を向けられている。 犯人は一人じゃない。 一人だけが理解しても意味がない。 味方は一人じゃない。 恨んでいる奴がいるかもしれない。 銃を捨てた僕は、犯人、そして味方から銃を向けられている。
僕がまだ幼い頃、父と母が座り込んだ人に怒っていたことを覚えてる。 家の2階で引きこもっても声が聞こえてとても怖かった。 だけど、その人が帰った後は必ずおいしいものが食べれたから我慢できた。 毎年、同じ日にその人はやってきて、父と母に怒られていた。 怒られるんだったら来なければいいのにと思っていた。 高校を卒業した僕は真っ先に家を出た。 あの日を理解してから怖くなってすぐに逃げ出した。 僕は関係ない。関係ないんだ。 あの日、年老いた父と母は年老いたあの人を怒っていた。
努力すれば大抵のことは何とかなるというのは本当だけれども、 最低条件を満たしてなければその世界で生きたれない。 まずは店に並べられて初めてその世界で生きれるチャンスが得られる。 万が一弾かれたとしてもアウトレットがある。 店とは違う世界だけど、生きていける。 だが、どうしても間引かれることもある。 肥料になることがある。 これを生きているのかを判断するのは、肥料になったやつが決めること。 とはいえ、店やアウトレットに並んでも店員がもしくは客が傷つけることもある。 そうな
雨に濡れたくないのに 傘をなくして濡れてしまう 雨に濡れたくないのに 予報を無視して濡れてしまう 雨に濡れたくないのに いつも雨を探していた気がする
若い両親の頼もしい背中でも 年老いた両親の曲がった背中でも いつまでも追いかけて追いかけて追いかけて よりいい仕事に就いても より高い収入を得たとしても いつまでもあの背中は超えられないだろう