あさりミルク

頭の整理を兼ねた散文や詩を殴り書きしています。 何卒よろしくお願い申し上げます。

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マガジン

  • 遺骸片

    頭が良いフリをしたくなる程度の知能があるせいで、生きづらくなってしまい、頭の中がぐちゃぐちゃになる。それをくみ取ったもの。抒情詩。

  • C18H14CLFN2O3

    服薬時、あるいは服薬前、あるいは発作後、あるいは発作前に書きなぐった文章。

  • パチンコ雑記

    パチンコの事をまとめたものです。

最近の記事

163_企業戦士

最低賃金で最高成果を求められる 僕が動くエネルギー源は やりがいという名のカロリーゼロ食品 小休止を取る雨露しのぐ場所には 季節を超えた毛布と隣人の発狂声援 あと一時すれば鳴り響くだろう枷を手に 夢の中でぐっすり眠る夢を見る 守るものができた戦友には 守るものが増えた規律が褒美として 今よりも前線に駆り出される やりがいというエネルギー源が切れたら 人質という言葉で起き上がる 守るものができると人は変わるだと 今日もまた守るものを作らされる 瀕死になれば僕らのせいとして

    • 162_栄養成分表

      僕がいつも食べているものは情報が細かに書いてある 原材料カロリービタミン塩分などなど まさに健康に気を遣う僕にとっては大事な情報だ それに比べて君たちが食べているのはなんだ 何も書いてない食材を買って切って煮て焼いて 調味料も適当な量を入れているせいで まったく信用できない食べ物になっているじゃないか どうせ今日はしょっぱいとか甘いとか 作ったやつに不平不満を言うのだろう 僕はそんなことは言わない いや言えない 作っているのは僕なのだから たまにはしゃべりたくなるから

      • 161_しごおわ

        大した仕事なんてしてないよ 何日かすれば誰でもできる単純作業 でもなぜかそう呟けばまるで 一人前の社会人としてやっている気がしてさ どうせなら高給取りになりたい どうせなら働かずにいきたい でもどっちでもない 程度の低い安定という不安定 だからずっと一人前の社会人を 気取らなきゃいけないやっていけない そう呟けば 働いていない人よりは 働けない人よりは 人に認められるかなって思ってさ そんな下ばかり見てるゲスな僕 今日も仕事が終わりました しごおわです

        • 159_疑似愛ですら許されない

          世間は愛に満ち溢れる 世間は愛を求めている 世間は愛が輝いている 認められる愛はもちろん 世間が受け入れてくれる ありきたりな愛ばかりで そんな世間が押し付ける愛に 私は押しつぶされてしまいそうだ 私は違うみたい 同じ性別だっていいじゃないか 私は違うみたい 人類じゃなくてもいいじゃないか 私は違うみたい 生きていなくてもいいじゃないか それでも世間は押し付ける愛を 仕方なく受け入れているフリをする 見えるところで愛を語るフリ 見えるところで愛を深めるフリ 見える

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        • 遺骸片
          187本
        • C18H14CLFN2O3
          23本
        • パチンコ雑記
          13本

        記事

          158_サンドバッグ

          俺は会社のサンドバッグ みんながいるから俺は食べていける 俺ができることはこれくらいだから 飛んでくる拳をじっと受け続けている 私は彼らのサンドバッグ 彼らがいるから私は食べていける 私ができることはこれくらいだから 飛んでくる拳をじっと受け続けている 僕は両親のサンドバッグ 二人がいるから僕は食べていける 僕ができることはこれくらいだから 飛んでくる拳をじっと受け続けている 誰もが皆サンドバッグ 誰かがいるから誰かが生きていける できることはこれくらいしかないから 飛

          158_サンドバッグ

          157_黙禱なんてめんどくさい

          大人からやれと言われて仕方なくやった 落ち着きのない僕はずっと早く終われと思っていた 後で調べてみたら死んだ人への祈りだって書いてあった 顔も知らない人に何を祈ればいいんだか その後何度も祈っているふりをしていた 大人になってからも仕方なくやっていた 落ち着きのない僕はずっと早く終われと思っていた どうせお前らも何も祈ってなどいないんだろうな これが続けと思ってるやつもいるだろうな この日もずっと祈ってるふりをしていた 色々あってからも仕方なくやっていた 落ち着きのない僕

          157_黙禱なんてめんどくさい

          156_今日を生きた

          とりあえず今日は生きた 明日はどうなるか分からない その日を生きるので精一杯 それが僕の現状だ 可能性だとか未来だとか 世間が作った希望論はもう響かない 普通ではないと知ってしまったから 気づいたらまた朝になった 気づいたらまた夜になった 気づいたらまた歳をとった なんとか今日を生きた 明日も生きれるか分からない その日を繕うので精一杯 それが僕の限界だ 友情だとか愛情だとか 世間が作った幸福論はもう響かない 普通になれないと知ってしまったから 気づいたらもう朝にな

          156_今日を生きた

          154_お前は優しくないな

          もう何度言われた台詞だろうか みんな同じ表情で僕に言うんだ みんなは他人を優しくする自信があるから 僕に向かってそんなことを言うんだろうか 落としたものを拾って声をかけたり 具合が悪そうな人に座席を譲ったり 迷っている人に詳しく道を教えたり 飲み会で誰かが汚した机を拭いたり 色々やってることを考えてみたけど 背中越しにお礼を言われるだけだな やっぱりみんなみたいに優しくしてるって 他のみんなにアピールしたほうがいいかな 気づかなきゃ優しさなんて見えないもんな そうい

          154_お前は優しくないな

          153_さっさと死ね

          お前は苦しいんだろうけど こっちも苦しいんだからな 死に際まで迷惑かけやがって 死ね さっさと死ね 憎い奴だけどさっさと死ね お前は家族だからさっさと死ね 苦しむ必要なんてもうないだろ 死ね さっさと死ね なかなかしぶといなお前は 俺に伝えたいことでもあるのか そんなもんもういらねえよ 死ね さっさと死ね 楽しかったお前が俺の邪魔をする 嬉しかったお前が俺の邪魔をする 色んなことが思い浮かんでくる 死ね さっさと死ね ようやく動かなくなったのに 苦しみから逃れたはずな

          153_さっさと死ね

          152_何もない僕でも英雄になれる気がして

          生まれて見たこともない誰かが殺されて いつの間にか憎悪が脳裏に焼き付いてて 今僕が殺そうとしてる目の前の人は おそらく生まれてから見たこともない 誰かを殺した人のせいで殺されるだろう これで国に帰れば僕は英雄で これで国に帰れば彼は英雄で 生きようが死のうが皆が英雄になれる 英雄っていう称号は何もない僕にとって 国から貰える最大の祝福なのだろう 僕もまたその祝福を振りかざして 彼の分まで人生を全うするなんて言って そしてやがて何もできない 身動き取れなくなってきて 僕は

          152_何もない僕でも英雄になれる気がして

          151_母の味

          母を見送ってからしばらく経ったある日のことだった ふと母の味が食べたいと思い立ち、台所に立った 母がよく作ってくれたのは安いソーセージと野菜の切れ端の炒め物 醤油とみりんと少量の砂糖で作る甘めな味 普段から料理を作っている僕には朝飯前な難易度の料理 もちろんすぐにできた うまそうだ 今までに何度もこの料理を作ったことはある 母が作っているのを見てレシピを覚えて 母が帰ってくる前に一人で作ったこともあった けどやっぱり母が作るほうがおいしかった 今日はどうだろう 超えられるだ

          148_あっちこっち

          あっちでは苦しいからさ こっちでは楽しい事を書く あっちでは物足りないからさ こっちでは過激な事を書く 腹が膨れるのはあっちだけ 美味しいものが食べれるわけじゃないんだけどさ 心が膨れるのはこっちだけ 誰かが認めてくれてるるわけじゃないんだけどさ あっちこっちと行ったり来たりしてばっかりでさ あっちにもこっちにも僕というものがいないんだ さっさとこっちを捨てて あっちの住人になればいいのに さっさとあっちを捨てて こっちの住人になればいいのに どっちでも生きようとす

          148_あっちこっち

          147_アクセルとブレーキ

          あんまり深く考えちゃダメ 考えたところで問題が解決するわけじゃないのに どうしてこうも考えてしまうのだろうか 立ち止まってしまうのだろうか ブレーキなんて頭のいい奴が うまく使って初めて有効であって バカな奴は突っ込むのが利口で 中途半端な奴は使い分けれらるわけがない

          147_アクセルとブレーキ

          145_本当の敵

          「僕らは決して屈しない!」 「そうだ!」 「頑張れ!」 これが僕らの仕事 生きる糧を稼ぐ仕事 絶対に勝てない敵がいるからこそ 僕らの正義は金となって糧になって 僕らは生きていけるんだ だから本気になんてしないでくれよ 僕らの邪魔をして倒さないでくれよ 僕らの敵は演説で批判してる奴らじゃない 僕らの本当の敵は僕らの敵を倒す奴らだ

          142_空虚

          なんだかんだありながらも仕事には就けました これでようやく人様に出れる権利を得られたよ でも周りを見渡してみたんだ 僕と同じ年齢で 何倍も稼いている 部下がついている 役職を持っている 誰か結ばれている 家庭を築いている この気持ちは何なんだろう 何も成し遂げていない僕は たぶん二度と手にできないだろうという諦め そして二度と追いつけないだろうという諦め これからずっと諦めていく数が増えるんだな 今はまだ体が思うようには動くから 今はまだ心が新鮮味を求めてるから 今は

          141_かみさまとおくすり

          おいしゃさんとおかあさんが どっちもおおきなこえではなしてた びょういんではしずかにしなきゃいけないのに おかあさんはかみさまに おねがいしなさいって いつもいってるから おべんきょうもいのれば きっといいてんとれるよね だめだって かみさまにいのればきっと よくなるっていってたのに どうしてうそをつくの おいしゃさんがおくすりくれた もうまにあわないっていってた おかあさんはだめだっていった おとうさんはのみなさいっていった おくすりほしい おくすりほしい おく

          141_かみさまとおくすり