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批判歓迎の松屋動画のコメント欄からリュウジ氏の苦悩が滲み出る

松屋は普段行かないので、この動画はスルーしてしまうところだったのだけど、コメント欄に色々考えされられたので取り上げてみる。

松屋の"リトアニア風ハンバーグ"の再現動画:

まず、このコメントをご覧いただきたい。

レシピはやり尽くした感があるとのご指摘であり、リュウジ氏もそのことは自覚している旨を返信している。
ファンからしても、とても痛いご指摘である。

確かに、作りたい料理を「〇〇(料理名) リュウジ」で検索すれば大体のものは出てくる。

格別おいしいものが作りたいのならば、至高のレシピ本二冊で大抵は事足りる。

以上だけでも素晴らしい実績なのだが、これに留まらず、新たに発表された「虚無レシピ」シリーズは、最低限の材料・手間の追求に特化するという新たな地平を開いたものであり、彼の動画の幅をさらに広げる上で大成功を収めた。

料理研究家YouTuberの仮面を脱ぎ、より素の自分に近い姿をさらけ出したのだろうと思われる「虚無おじさん」も、新キャラとしてすっかり定着した。
(ちなみに、個人的には、美肌で若見えする彼を「おじさん」と呼ぶのはどうしても躊躇われる。「キョム兄」くらいが妥当ではないか。)

他にも「リュウジママ」キャラを定着させる、クオリティーの高い案件動画を立て続けに出すなど、順当に市場拡大しているように見える。
ただ、今日は珍しく弱気な気分なのだろうか、この動画のコメント欄では何回かに亘って複雑な心情を吐露している。

料理研究家としてレジェンドの地位を確立していても、主戦場がYouTubeである限り、YouTubeのアルゴリズムに振り回される。

これまで安定して新企画や新キャラをヒットさせてきたように見えて、裏ではこのようなYouTuberならではの苦悩があり、彼とて不安の中さまざま試しつつ戦ってきていることが伺われる。当たり前のように起こしてきた奇跡は彼の努力の賜物である。

その大変さを少しでも想像できれば、迂闊にアンチコメントなど投げられないものだけどなぁ。

バズるかどうかは分からないが、今後のやり方としては、腰を据えて自身の年齢に応じたレシピ開発をしていくというのは一つだと思う。若い頃と40超えてからでは体が求めるものが変わってくる。過去にバズったヤンチャ料理をオトナ・シニア向けにリメイクする余地は大いにあるだろう。

最後に、こちらのやり取りをご紹介する。

唐突な質問に対する真摯なコメント返し。神か。

リュウジ氏は時折逆ギレコメントを付けたりもするが、今日はすごく素直かまたは余裕のあるコメントが多くて安心する。彼にしても、いろいろと吹っ切れたところもあるのかななどと思う。