リュウジ著『料理研究家のくせに「味の素」を使うのですか?』読んでみたらスゴかった。
ようやく読了したので、取り急ぎの感想を。
思ってるより3倍、いやそれ以上、まともな本だった。
リュウジ氏の主義主張は、動画やXを追いかけている過程でだいたい分かっているので、その意味では驚きがないのだが、
科学ライターによる校閲がしっかり入っているのだろう、
上品な筆致ですらすら読めるし、
・うま味調味料の歴史
・MSG(※グルタミン酸ナトリウム)は本当に体に悪いのか?
などの章は、参考文献からしっかりまとめられていて学びが多く、
一応の科学の素養があることを自認する私(※薬学修士)が読んでも不自然な記載は見当たらなかった。
もはや料理研究家YouTuberの本のレベルを超え、どこぞの有識者が書いた本といった風格である。
それでも、ごくたまに「最高にうまい。」などと書かれていると、ああ、ここはリュウジ氏の素の言葉だなあと安心したりする。
私は、味の素をどれくらい振ったらいいか分からない人間の一人だったので、この本に、
と、明確に書いてあったのを見て、すごくすっきりした。
さすが、料理は科学とは言ったもので、リュウジ氏は定量的な考え方が得意なんだよなあ。
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