後日談:『ジャンププラス原作大賞』をきっかけに思ったこと
お久しぶりです、MIKUNIです。
しばらくnoteの執筆から離れていたので、きっと私をフォローしていただいている方すら「この人だれだっけ?」と思うかもしれません(汗)
はてさて唐突ですが、先日1月12日〆切で開催されていた『ジャンププラス原作大賞』へ、作品を投稿してみました。
それと同時に「noteの執筆を再開しようかな」という気持ちが湧いてきたので、心の準備運動もかねて備忘録を書いてみたいと思います。
(※「言の葉をさがして」という物語を書き上げてみたので、もしご興味があれば一読いただけたら幸いです)
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私は趣味でマンガを読むので、ジャンプラはいつも読ませていただいている媒体のひとつとしてお世話になっていました。
そのジャンプラ×noteのコンテスト開催を、なんと締め切り5日前に気付いてしまった。そして諦めるよりも先に「どうしても参加してみたい!」という情熱が生まれてしまい、高い壁と思いながらも挑戦することにしました。
結果、なんとか物語を形にすることができました。それによって達成感を味わえたと同時に、自分の枠や限界を超える貴重な経験にもなったと感じています。
そして改めてnoteに帰ってきて、過去の作品を見返してみて思ったのが…
「拙いながらも、精一杯情熱を持って、考えながら書いてたんだな」という、過去の自分からちょっとした勇気と気づきをもらえたのも、嬉しい誤算になりました。
さてここ数年、私は変わらずライターの仕事を続けていたのですが…実はそのなかで「ライティング」より「キュレーション」が得意なのかもしれない、という発見がありました。
そして今回の『ジャンププラス原作大賞』も、キュレーションの力を使って物語を組み上げるようなイメージで挑戦してみました。
最近感動した映画、面白いと思った読み切り作品、疑問に思った世の中の不条理、個人的に心につっかえているもの、多くの人が好感を持つもの、流行っている世界観…
そんな漠然としたモノたちの要素を細かく分解して、自分が好きなモノへと再構築したのです。
また、今回は「読切作品」に応募したので5000文字という制限がありました。そのため、当初考えていた設定のいくつかをそぎ落としてシンプルにまとめるという工程が必要になったのですが…これがなかなか難しい。
まるでジェンガのように、あっちを崩せばこっちが成り立たない。そんな引き算の中でバランスを保ちながら、味気のないものにならないよう、筋を通す。
その過程を実際に体感できたのも、私の中では貴重な経験になりました。
前置きが長くなりましたが、つまりnoteでの執筆を再開してみようと思えたのは、キュレーションを頼りにする自分を許すことができたから。
もちろん「誰も見たことのないオリジナルを提供する」などの『情熱』には負けるとは思いますし、自分にも『情熱』は少なからずあると自負しています。
けれど『情熱』を頼りにして創作活動を続けることが、少なくとも私はできずに失敗しました。思えばnoteに書かなくなった時期も『情熱』がないと書いてはいけないという、強迫観念すら抱いていたかもしれません。
けれど「キュレーションを頼りにしてもいい」という、ちょっとした免罪符を手に入れたことで、心も筆も少し軽くなった気がします。それで『継続』や『楽しさ』が手に入るなら、私にとって悪い提案ではないと思ったのです。
そんな感じで、今回『ジャンププラス原作大賞』に応募したことは、私にとって良い経験のひとつになったという、後日談を書いてみました。
将来、また何かしらを思って筆が止まってしまうかもしれません。その時のための、未来の自分へのエールも込めて、このnoteを書き留めておこうと思います。