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#短編小説
一人寂しい朝を支えてくれたのは、母の好きなあのヨーグルト。
#ヨーグルトのある食卓
風邪をひくと、母は決まってヨーグルトを買ってきてくれた。
今思えば、母はヨーグルト好きだったのだろうと思う。冷蔵庫の中にはいつもヨーグルトが入っていたし、病気の時もヨーグルト。大人になって帰省しても、朝食にはヨーグルトに季節のフルーツをのせたデザートを作ってくれていた。
そんな当たり前の、母のヨーグルトが食べれなくなってしまった時期があった。それは、ちょっとした感情の