
不妊治療費がなぜ保険適用にならないのかを冷静に考えてみた
昨年、Twitterより #不妊治療費が保険適用外っておかしくね というタグが流行した。
私自身も、昨年は不妊治療費で100万以上のお金を投資した。毎度毎度、診察の度に数万円のお金が飛ぶ。お金を払う度に不安ばかりが募った。
一方、不妊治療費は自費のままで、ギャンブル依存症は保険適用。この件に関しても、不妊治療患者の方々はTwitter上で議論を起こしていた。
妊活していた頃は、正直なぜギャンブル依存が適用で、不妊治療費が適用外なのかが理解できなかった。
しかし、今回の感染騒動問題、働く女性への助成金からのフリーランスや自営業への助成金という流れを見て、なぜ保険適用にならないかが少し分かったような気がする。
まず、政府は見える形で国民から批判の声がなければ動かないこと。それは一部の国民のみではなく、多数の声が必要。批判を受けて、はじめて動く。
今回、感染騒動を受けて突然の学校休校宣言。そこで困惑する親達の声を受けて、はじめて政府は子供を抱える共働き世代のリアルを知ったのではないだろうか。
そういう意味では、不謹慎かもしれないけど、私はいい機会だったのではないかと思う。政府は、いつまでも自分たちの目線で話していたところがあったと思うし。
さらに、ここにきて自営業、フリーランスの私たちには助成金がないのかという声の数々。
そこで、さらに声を沈めるために自営業やフリーランス向けの助成金が登場。(ただし金額が安い)
個人的に思うのは、ブーブー文句言う人がいてはじめて制度が作られている。ということは、制度を変えてほしいと思ったらどんどん声は出した方がいいということなのだろう。
うーん。でも、文句言ったら制度を変えようだなんてことを繰り返してたら、みんな文句しか言わなくなるよね。それは国にとっていいのかしら。
あと、こう言うことを言うと不謹慎かもしれないけど、安倍さんは高度経済成長期真っ只中の人間。
さらに、安倍さん夫婦には子供がいない。子供がいるとどれだけ大変で、お金がかかるのかも、もしかすると想像がつかないかもしれない。
そういう意味でも、この辺りは安倍さんが代表でTVでわざわざ話さなくとも、他の人に任せでも良かったのではないだろうか。と思ったりする。
私的には、あえて本人がメディアに出て話したことは大変勇気があるなと感心していた。
私がもし安倍さんなら、色んな背景を考えた上で他の人に代理で話をさせたかもしれない。
そもそも、日本人は同じ立場じゃないと分かり合えないという感覚がある。そのため、安倍さんに対して「どうせ僕たちの大変さはわからないだろうが!」と文句が出てしまうのだ。
いやいや。仕方ないんだよ。安倍さんはスーパーセレブだし、子供にいくらかかるかもわからないし。それに、安倍さんは安倍さんで逆に私たちには到底わからない問題を抱えて夫婦で生きてきたかもしれないし。って、あの演説を聞きながらぼんやり思った。
だから、あの場には色んな立場の人がそれぞれ話すか、もしくは国民に近い境遇の人が話したらよかったのになーって。
さて、不妊治療の保険適用にならないのはなぜかという話に戻る。
不妊治療か保険適用にならない理由は、おそらく当事者達か声を出しづらい分野である、そして声が出したとしてもあまりにも声が一部すぎること。
もしくは話題になると言っても、結局はSNSで議論が展開される程度であること。デリケートな問題すぎて、表には出し辛い話なのである。
今回の感染騒動に対する政府の対応を見て、私は確信した。声は小さいけど、私はこれからも細々と不妊治療、妊活の話を配信していこうと思う。
私のような無名ライターが1人でも声を出すことで、色んな人が声を出しやすくなるかもしれないし。
それから、できれば「これだけお金かかるから、不妊治療は大変ですよ」って話だけではなく、女性も共働きを強いられる時代となり、不妊になりやすい女性が増えたという話もできたらいいかな。
ギャンブルやオリンピックにお金を惜しまないのは利益が出ると見込んでいるからかと思うが、感染騒動時に思ったのは結局国民の命と健康第一にならないと、経済そのものも上がらないということ。
人が働いて、元気に外に出られないと結局お金は回らないもの。
ただ家にいても経済が全く回らないかというとそうでもなく、私自身は宅配サービスや、通販で1万円位お買い物をしているし、むしろ今月は久しぶりに仕事している位。
こんな時期だからこそ、家でも自分なりにできることを楽しんでみる。取り組んでみる。
それも、健康や経済に役に立つのではないかと思う。
健康は、不妊に関わらず経済、全てに関わる問題であると思う。そんな訳で、もちろん国の経済が潤うことも大事だと思うが、政府には働き手を失わないためにも国民の健康を第一に考えて欲しい。