羅々@Lulla
睡眠薬を飲んで眠りにつくまで30分。 効果は6時間程。 だけど眠いから、8時間は眠る。 その2時間の間に夢を見るのだろう。 元夫の夢。 互いに楽しそうにしている。 なのに、目覚は悪い。 だから仕事の時は頓服を飲む。 頓服を飲むと効いているのか、舌っ足らずになる。 滑舌が悪い。 ラリってるみたいだ。 まぁ、紙一重。 以前ドクターに夢の話をした。 「夢の中で修復しようとしてるのでは?」 どうやら、自分の中で幸せな記憶にしたいらしい。 幸せじゃなかったわけじゃない。 だけど
物心ついた頃から、知らない音楽が流れていた。クラッシックぽい曲。 『覚えていられたら、作曲できるのになぁ』 との程度にしか考えていなかった。それは当たり前のことで、皆にも聴こえているものだと思っていたので、特に誰にも言わずに過ごしてきた。 離婚を機に精神状態が悪化。幻覚も見えるようになり、幻聴は綺麗な曲ではなく、うるさい音に変わった。不眠、拒食、頭痛…等、様々な不快な体験をした。 2軒目に受診した精神科で、初めて幻聴にと知る。 『それは、普通ではありませんから』
仕事は日常。あたしは世間に揉まれる。変人扱い。いじられキャラ。それでいい。あたしは笑って楽しむ。 制作をしている時間、自分の殻に閉じこもっている時、それは非日常と呼んでいる。非日常の時間があまりにも多くなると、世間に戻れなくなる。 世の中バランス良くできているものだ。 深い眠りを求めた。常に不眠症で浅い眠りに悪夢。狂気じみた夢。現実か夢なのかもわからない。その狭間でもがき苦しみ、それさえ楽しんだ。 今は良い薬に出会い、欠かさず飲むようにしている。深い眠りを手に入れた。
眠れない、って本当にある。疲れてないとかではない。普通に仕事に行って家事をして、ネコさん達のお世話をする。眠剤を飲む。だけど、うとうと…。確かに現在処方されている眠剤は弱い。それは眠りすぎて朝起きられないから、弱くしてもらった。弱くしすぎたかな。起きられない不安と夢を見る不安。どちらを犠牲にするか。 そして眠れない分、違う部分でエネルギーを補う。あたしの場合は食べること。昼間は食べられないのに、夜眠れない時には食べ続ける。こういった病的な過食の時は何故か太らない。ただ気持ち
全てをドクターに伝えた。抗うつ剤を増やしてもらい、眠前の薬を調節してもらい、食欲増進の薬を足してもらい、頓服を出してもらった。なるべく早めに体調を整えたい。 あんなに前のことを忘れられずに傷ついていることに落ち込んだ、という話をすると、一生忘れられないかもしれない、と言われた。だから、落ち込む必要はない、と。 少し気持ちは軽くなった。以前から迷っていた障害者向けの、就業支援所を利用しようかどうか。Web版の資料を請求すると、登録したアドレスにメールが届いた。現状を説明、歳
昨日まではあんなに気分が良かったのに、何故だろう。もうこんな感情は起きないと思っていた。『生かされている』そう思っていたのに、何度も何度も乗り越えてきた筈なのに、また…なにもかもを消したくなってしまった。自分の存在を消してしまいたい。 あたしが消えてしまったら、娘達はどうする。洗濯物も畳めない、料理もできない。いや、やればできるだろう。ネコ達はどうなる。誰がミクちゃんにお薬をあげる。むっちりむぅちゃんは痩せてしまうだろう。染太郎はあたしを探して毎日鳴くだろう。臣ちゃんは遊ぶ
環境の変化により、食べること眠ることができるようになった。今思えば、大変ストレスを与えられた環境にいたという事だ。 優しさを感じなかった。見返りを求める訳じゃないけれど、何をしても褒められることは無かった。殆ど話すことは無かった。ただ義務的に作業をこなしているだけだった。それでも自分にできる事は精一杯やろうと努力をした。 結果、食べることができなくなり、眠ることができなくなった。お腹が空かない。横になっても浅い眠り。疲労していたのだろう。ある朝、身体が動かなくなった。誰に
ミクちゃん15歳、腎臓病の数値が上がり初めている。急遽、点滴。体重は2.9kgにまで減っていた。 病院に連れて行く時、心配そうに見つめる染太郎。 愛おしい。 ミクも、もう15歳。15年も一緒にいるんだね。 生きる力を見せたミクに、感動した。あたしは、心配で眠れず、ミクの様子を伺っていた。 一度の点滴で、見事に復活を成し遂げた。下痢をしていたが、治っていた。ご飯も食べた。お水も飲んだ。 だが、まだ、点滴が効いているのだろう、と油断はできないと思っていた。三日間、寝ずに過ご
あたしは20年以上も通院して投薬治療をしている。鬱や不眠症に悩まされている。思い出したくない過去はまだ心の中に隠している。 世の中にはあたしのように、心の病に悩まされている人が多くいるだろう。誰にも相談できず、自傷行為をしてしまう人もいるのだろう。あたしも一時アムカがやめられずに救急で縫ったり、入院した事もあった。それは落ち着いて傷も治り随分経った。落ち着いたと思っていた矢先に、そのアムカの傷跡の上から熱いアイロンをあててしまった。現在治療中だが、そんな行為をしてしまった自
少し嫌なものを見てしまった 哀しいような悔しいような切ないような ぼんやりとした気持ち あんたは誰? あたしはずっと ずっと前から此処にいるのに あんたは知らんふり 枯れた涙はもう出ない
がんじがらめの25時 あたしは見捨てられた なにもかにもから 何処へ行けばいい 何処にも行かれない もう重い靴は履きたくないの カツカツと音を鳴らして 踊るように歩く 紅い9cmのピンヒール 嗚呼 未来を失くせば 過去が遺るだけ 煙草の匂いがまだ懐かしい 一緒に暗闇を 一緒に地下室を歩きたかった どうしたらまた一緒に ここの道を進められるの あたしの感情が 爆発した
おれは盲 壁に潜む おまえも 酷く、爛れた膿 膿が無ければ あんたは輝けないじゃない だからあたしはひっそり佇む 誰にも知られないように 黒い鳥に 引きずり出された真綿”ハラワタ” 喘ぎ、悶え 13階から飛んで堕ちて、歪む奇妙 そこから這い出せ踠き苦しめ “ハラワタ”なぞそこでほら買えるだろ 詰るあんたを見て楽しむ あんたの過去を端から踏み潰してやるわ 憎しみを、引寄せて 愛おしく、手操る 白い部屋、血と手首とを合わせ 重なろう、朽ちた剥製のように あんたの為に膿に
少しつつけば あんたは迷い子 もがき苦しめ その心よ あたしはあんたの そんな弱いところも好きだわ だから残酷にもなれるの 求めなければなにもないのよ 毒には毒を 甘美など必要ないでしょう? あんたが選んだのよ あたしは残酷になれる もうすぐそこに いや もう過ぎたわ 何度言ったことかしら あたしは残酷にもなれるのよ あんたは優しすぎた その亡霊に愛想を尽かすまで あたしはあんたを見届けるわ だから今は残酷になれる その手を差し伸べるまで 猛毒の針を刺して
あたしは簡単に捨てられる あんたは簡単に捨てられる 同じでしょう? ねぇそうでしょう? 空を描く湖で 黒く染まる白い翼 もう二度と 帰らない 所詮あんたの翼はレプリカよ 湖の畔で漆黒に 溶けるといいわ そうよ、もう帰らないの 少女の瞳が 知ったのは"破壊" 刺青"タトゥ"に秘められた 堕天使の涙 その“タトゥ”に込められた あんたの瞳 飛びたいと願った 愚かな泪 微笑みが 清らかに歪ミ出す その身を捧げ 枯れるまで 青い闇に愛されて あんたは堕ちてゆくの あたしに
もうおれの存在は要らないだろう お前の中には黒い太陽が目覚めた 影であるおれの存在は消えるだろう 何故おまえはおれを離さない おれはおまえを護るために存在する者 おまえを護るのは他にいるだろう 何故不安になる 何故おれを拒否しない もっと信じてやれよ もっと安心していいんだ おれが言うんだ 間違いはない おれはただの影だから