見出し画像

生きてくれているだけで推しは尊い

スタバの会計の列に並んでいたら、後ろに生後間もない赤ちゃんを抱っこしたママさんと、たまたまスタバで遭遇したらしいそのママさんのお友達のような方が『赤ちゃんて、本当に尊いよね!生まれてきてくれるだけで有り難き幸せって思うよね!』と笑顔で話していた。

振り返って、その可愛い赤ちゃんを見たかったけれど、変な人と思われるのが怖くて正面のメニュー表をじっと見つめていた。

娘が生まれた時、赤ちゃんのお世話の仕方を全く知らなかった私は実家から家に戻って来る時「旦那が仕事に行ってしまって、さらに海外出張とか行ってしまったら、完全にワンオペ育児が始まる!私がふと寝てしまっている間とかお風呂に入っている間やトイレに行っている間に怪我をしてしまったり、死んでしまったら…」とか考えて、不安で心細くなってしまったのを思い出した。尊いものって、それが無くなったり壊れたりする事が不安になる位大切なものなのかもしれない。

そんな娘も最近は色々と「推し」がいるらしく、サンタさんにもらったコピックを使って推しの絵を毎日毎日描いている。私も旦那も絵を描くのは本当に下手くそで、描く事が楽しいとか思う事もあまりないのだが、娘は学校から帰って来てから寝るまでずっとずっと推しの絵を描いている。そして描いた絵を壁に貼って『尊しー🎵』と喜んでいる。

スピリチュアルでよく言われている事で、私達は神様の分霊だから、ただ様々な経験をするためだけにこの世に前世の記憶を消してやってきているとかあるが、神様が自分の分身である私達が赤ちゃんとして生まれてから死ぬまでずっと、「今日も推しが可愛いー🎵」と思っているかもしれないと思うと嬉しくなるし、楽しくなる。

旦那が亡くなってからずっと毎日どんな仕事が自分に合っているのかとかアタマで色々考えて悩んできたけれど、とにかく行動してみればいいのかも。やってみて、なんか違うと思ったら別の事をすればいいのかも。私の推しも、生きてくれるだけで本当に尊いって思えるんだ。そうやって人生のRPGを楽しんでいたら、気がついたら旦那がお迎えに来てくれてた…なんて人生が最高だな。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?