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初めて瞑想した話

瞑想って、何だか宗教っぽくて怪しいなぁと思っていた。

YouTubeで瞑想動画のようなものがTLに流れてきても実際にやってみようとは今まで一切思わなかった。

先日、私の好きな作家さんのzoomの講座に参加した時、みんなで瞑想するワークがあった。

瞑想する時というのは、変性意識になるそうだ。死ぬ直前人は、変性意識の状態になり、いわゆる幽体離脱の状態になるらしい。時間も空間も超える。私の旦那は、Twitterにもnoteにも以前記したが、スピリチュアルカウンセラーの方の話では、死ぬ直前、病室に来る人を上から見ていたり、様々な手続きの為に電車に乗って、社宅実家や病院や役所を行き来する私を見ていたりしたという話を聞いたので、そこは一致すると思った。

変性意識になるには、音楽を使ったり、呼吸方法を使ったりするそうだ。昔のレコードには、一定の周波数以上のものまで入っていたため、そのレコードを聞くといわゆるトリップが出来たそうだが、CD化されると、それも出来なくなったらしい。ライブに行ってその場で聴いた時には、一定の周波数以上の音源全てを五感で感じられるから、激しく感動するが、それがCD化して再び聴いてみても、何だか物足りない感じがするのはそういう事なのだろう。

さて。実際に瞑想をしてみた感想はというと…

…舐めていた。瞑想というものをちょっとバカにしていた…。「何だこれ、スゲー!」だった。

音楽やアロマや味覚や呼吸の仕方を駆使してその方が考えた方法で瞑想してみると、目を閉じているのに、MacBookから景色が飛び出してきて、海の中に潜り、深海に入って行き、そこで曲が変わると…以前旦那と娘と私の3人で過ごしていたある日の日曜日に戻っていたのだ。

旦那は座椅子で録画していたアニメを見て、娘は、旦那の隣の定位置に座って一緒にアニメを見て、私はその様子を見ながら旦那の横にあるベランダから洗濯物を取り込んで、ソファベンチで洗濯物を畳む。晩御飯を作りながら。冷蔵庫の製氷器から娘が直接氷を手で摘んで口に入れようとして、「コップに入れて、麦茶も入れて、おとうちん(旦那のこと)にも持っていって」と言う。

その景色を、自分視点ではなく、映画を観るように、テレビ側から見ているのだ。

あぁ、私は何て幸せだったんだろう。

目の前に見えるのは、私の瞑想の世界だと分かっているのに。そこに在るものは、全て今この瞬間触れる事は出来ないのだ。

涙が出てきて、現実に引き戻され、過去の一場面を見たんだと分かった。でも、とてもスッキリした気分だった。一度頭を空っぽにして、何もない状態にしてから見えてきたものは、自分はとても幸せなのだという感覚だった。

何だか不思議な感覚を味わったよ、という話。



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