さみしがりや
先日、娘の高校の説明会が市外の文化会館であると知り、
電車で30分ほど離れたその場所へ、娘と出かけた。
前日に九州地方で地震があったため徐行運転をしていると電車のアナウンスがあった。
「ここ、関東地方ぞ?
なんで前日に九州地方であった地震の影響が、関東地方の一部地域限定で影響を起こすって予め分かってるん?なんかすべておかしくね?」
と親子で話していた。
最近、出かける前に
「何か伝えたいことがあったら、
分かるサインで教えてね」と旦那に話しかける。
すると旦那の誕生日や、命日の車のナンバーを何度も見かけるのだ。
この日も3回見かけた。
…夜になって本当に地震が起きた。
すると、市内に住んでいる義母から珍しくLINEで
「地震、大丈夫だった?こちらは被害は全くないけれど、○○(旦那)の位牌と写真だけが倒れたから、連絡しました。」
とあった。
うちは全く被害は無かった旨を返信した。
「きっと〇〇さん(旦那)、気にかけてるよって伝えたいのかもしれませんね。」と。
翌日、その話を私の母にすると、
「あんた(私)が嫌がるかと思って言わなかったけど、〇〇さん(旦那)の写真、うちのも倒れてたから直しておいたんだよ。」と言った。
なんだ、知らなかったよ。奇しくもカレンダーを見ると、今日は旦那が倒れた日だ。
あれから5年も経ったんだね。
私、何にも成長してないや。
気づけなくてごめんよ。
先日、義母が「もう、外で待ち合わせて会うことはできないと思う」と娘に言ったことを聞いたとき、金銭的なことを言っているのか(でも金銭的に援助してもらったことないし)、体力的なことを言っているのかわからないけれど、娘にとっては、絶縁宣言されたようで悲しかっただろうなと思っていた。
しかし、義母や義父がそういう性格だということを、旦那が一番よく知っているはずだ。
スピリチュアルカウンセラーの方が旦那が伝えてくるイメージを教えてくれたことがあるが、
小学校1年生ぐらいのころ、家に帰っても両親がいなくて、お兄ちゃんもお姉ちゃんも友達と遊びに行ってしまって、家でひとりきり、テレビをみたり、ゲームをして過ごしていて、とてもさみしかった光景だそうだ。
その話を旦那は私にはしなかったけれど、
同じ市内に実家があるのに、自分の実家には長居せずに、私の実家の居間で安心して寝ていたことや、私が化粧品屋さんで閉店までの遅番パートだった時に、お店まで迎えにきてくれていたことを思い出すと、
彼にとって家で一人で留守番することは、幼少期のさみしい感覚を思い出してしまうことなのだろうと思う。
義母が娘のことを気にかけてくれていると知らせることで、
「死んでもちゃんと娘のそばにいる」と
伝えてくれたんだろうと思うことにしよう。
しょうがない。
かまってあげよう。
旦那の写真の前に置いてある、ジョジョのバンダナと、キングダムのフィギュアをよーしよーし、となでてみた。
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