意志が弱い人でも、皮膚むしり症を改善できるポイント3点

(この記事の所要時間:約8分半)


芸能人も悩んでいる「皮膚むしり症」の診断基準とは?


先々週の話ですが、タレントの有村藍里さんが、ご自身の皮膚むしり症のことを公表なさってニュースになりました。


本当に、すごい勇気だと思います👏
カミングアウトされた有村藍里さんを心から尊敬します。



SNS上で「同じ症状です!」という反応も多かったようですね。
これで皮膚むしり症の世間的な認知がもっともっと広まるといいなあ。



ちなみに、↑上記AbemaTimesにインタビューの載っているtakiさんが、ご自身のYouTubeチャンネルで皮膚むしり症の診断基準をわかりやすく解説されています。リンクはこちら↓

「自分も同じ皮膚むしり症かも?」と思った方は、takiさんのこの動画をまずご覧になるといいと思います。




「やめたくてもやめられない」のが皮膚むしり症


私も有村藍里さんと同じ症状に35年近く悩んでいます。



時々、症状が半年近く安定する時もあるのですが、事あるごとにぶり返します。未だに治っていません。



takiさんのYouTubeでも言われているように、皮膚むしり症は、「皮膚を無意識で傷つけてしまって止められない」のが主な症状です。



ここでいう皮膚とは、爪・足の裏・かさぶた・吹き出物・唇・口の中・頭皮・体毛や毛髪も含まれます。



時々ささくれをむしったり、水ぶくれした皮膚をめくってしまったり、たまたまニキビを潰してしまったり、かゆみがあって皮膚を掻きこわしたりするのは自然なことです。



それだけでは皮膚むしり症ではありません。患部が治れば、それ以上傷つけることはないからです。



皮膚むしり症かどうかの判断は、



「例え健康な皮膚でも繰り返し傷つけてしまう」
「何度も傷つけすぎて皮膚が変形・変色してるけどやめられない」
「やめたいと思っているのに意志の力ではやめられなくて苦しんでいる」



この辺が当てはまるかどうかだと、自分の経験からは感じます。




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朝起きて誓う「今日は剥かない!」がどうしても守れない


かつては朝起きて「今日は剥かないぞ!」って心に決めるけど、どうしても剥いてしまう…というのを繰り返していました。



ふとした時に手指の皮をいったん剥き始めたらどうしても止められない。



そして夜にボロボロの手を見て「朝、誓ったのに。自分はなんて意志が弱いんだ」と、いつも自分を責めて落ち込んでいました。_:(´ཀ`」 ∠):



ですが、自分のこの奇妙な癖が皮膚むしり症だとわかり、いろいろ調べて自分の経験と照らし合わせた結果、現在は「意志の強さの問題じゃ無いのでは?」と考えています。



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むしる癖がやめられないのは「意志が弱いから」ではない。ストレス原因の特定が重要!


あくまで個人的な考えですが、これは例えば花粉症の人が朝起きて「今日はくしゃみをしないぞ!」って心に決めて、マスクもせず外に出てくしゃみを我慢するのに似ていると思います。



そんなの無茶ですよね😅



花粉症の人のくしゃみ🤧は、意志の力で我慢すべきものではないですよね?



そもそもくしゃみをするのは、スギ花粉などのアレルゲンが原因です。
アレルゲンを身体にとり込んでしまうと、防御反応としてくしゃみが出ます。



ですので、花粉症の場合、まずは何の花粉に反応しているのか、⑴アレルゲンを特定する必要がありますよね?



そして花粉シーズン中はマスクやメガネをして、⑵ アレルゲンから自分の身を守ることがとても重要です。



さらに、専門的な指導のもと、お薬を飲んだり体質改善を行うなりして、⑶ アレルギー反応を起こしている自分の体をケアします。



それと同じで、アレルゲンを特定するのが花粉症対策にまず大事なように、皮膚むしり症も⑴ 一体何のストレスに反応して症状が出てきているのか、まずは原因のストレスを特定する必要があります。



そして、花粉症の人がマスクやメガネをして、アレルゲンをとり込まないのと同じように、⑵ 皮膚むしり症を引き起こしているストレスから自分の身を守る。ストレス源から遠ざかる。これが非常に重要です。



さらに、スキンケアやネイルケアで、⑶ むしっている箇所を十分に保湿してケアすることが大事です。



「なんて意志が弱いんだ」ってご自分を責めるのではなくて、ケアが必要なんです(←ここ超重要!!!)




皮膚むしり症を引き起こしているストレス原因を特定するのは難しい


「ストレスが目に見えて現れるのは良いことですよ、皮膚むしり症はストレスの在り処を示してくれるサインですよ」と書いた以前のNoteはこちら↓


しかし実際のところ、サインが目に見えても、原因のストレスを特定するのはかなり難しいんですよね…😥 原因のストレスは目に見えませんから。



特に、皮膚むしり症が物心つく前の幼少期から始まっていたり、何十年も続いて長期化していたり、四六時中常に発動しているような状態だと、一体何がストレス原因なのか、手がかりが掴みにくくなります。



私の場合も、5歳の物心つく前からむしってました。思い当たる原因なんて30年以上、皆目わかりませんでした。気がついたら爪を噛み、皮を剥いてましたからね。




ごく最近、テレワークになり一人の時間が増えて、皮膚をむしる頻度がいきなり減ったため、初めて「対人ストレスが原因かな?🤔」と気がついた次第です。



このように、環境や年齢によっても、症状はおそらく変化するでしょう。



むしる場所も移りゆくし、むしる頻度も増減します。
むしり方も変わります。
少なくとも自分の場合はそうでした。




いったん症状がおさまって、「これが原因のストレスだったのか!」と特定できたように見えても、半年後や一年後にまた酷く剥いて元に戻ってしまう。



私は今のところ、このパターンを約35年にわたって繰り返しています。




「アレルギーのパッチテストのように、ストレスも目に見えるテストで判別できるといいのに」
切実にそう思っています😭


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原因のストレスに向き合うのが「非常に困難」もしくは「危険」だから、無意識に目を逸らしているケースも?


実は以前にも、皮膚むしり症にはセルフコントロールよりもストレスコントロールが重要ですよ、とNoteで書きました。よかったらこちらもご覧下さい。↓


このように皮膚むしり症は、意志の力で我慢するものではありません。


しかし一方で原因となるストレスを特定するのが難しいので、「原因なんてわかんないよ…。とにかく我慢できない自分はダメなやつなんだよ😭」と絶望しがちです。




私も未だにむしって落ち込んで絶望するので、この気持ちはよくわかります。



よくわかるのですが。



絶望して自分を責める心理には、実は原因のストレスから目を逸らす効果があるんですね。



つまり「皮膚むしり症の原因ストレスを特定して、遠ざけようとするのがそもそも非常に困難、もしくは危険な場合、知らず知らずのうちに皮膚をむしって目を逸らして耐えている」可能性があるのではと、私は思います。



もっと言うと「原因に直接向き合ったら危険。むしっている自分を責めている間は原因と向き合わなくて済むから安全」という自己防衛の心理が働くケースもあるのではないかと。




これについては、長くなるのでまた今度説明しますね。


ここでは、「『皮膚をむしっているご自分を責める』っていうのは、症状の改善には役立たないけど、それはそれで意味があって半ば無意識に責めてしまっているのかもしれない」とだけ心に留めておいてください😊


まとめ:皮膚むしり症改善のポイント3つ。意志の強さは関係なーい😅


いずれにしても、皮膚むしり症が止められないのは、意志の弱さが原因ではありません。重要なことなので何度も繰り返させて下さい。



皮膚をむしるのが止められないのは、アレルギーを引き起こすアレルゲンを摂り続けているように、皮膚むしり症状を引き起こしている原因のストレスにご自分が曝され続けているからです。意志が弱いからではありません。



ですので、「今日はむしらない!」と全身全霊で誓うよりも、
⑴ 症状を引き起こしているストレス原因を特定する
⑵ ストレス原因を遠ざけて身を守る
⑶ むしっている箇所を保湿してスキンケアをする



以上が、意志の強い人でも弱い人でも関係なく、皮膚むしりを改善できる最重要なポイント3つです。



皮膚をむしってボロボロなのを見ると、どうあっても落ち込みます。私もそうです。落ち込むのは仕方がない事かもしれません。




ですが落ち込むのと、「自分は意志が弱いダメなやつだ」とご自分を責めるのは、分けて考えてみませんか?



だって、ご自分の意志の弱さが皮膚むしり症の原因では無いのですから。



ここまでお読みいただきましてありがとうございました😊



それでもどうしても自分を責めてしまいがちな人は、よかったらこちら↓もどうぞ。

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