タイムマシンに乗ってきたおばさん②
読み聞かせの時間はなんとしても確保した。
脳が発達するように、うまく友達を作れるように、勉強が苦手にならないように。
寝かしつけの時はもちろん、昼間も時間を見つけては絵本を読んで聞かせた。
良質な絵本の読み聞かせをシャワーのように浴びせて情緒の豊かな子に育てましょう。
子育ての専門家が雑誌に書いていた。
その通りだ。
外出する時は抱っこした子の耳元に、暗記した絵本を1ページ目から朗読して聞かせた。
本も読まないようなバカな子にしてはいけない、
読書しない子に育つのは母親の怠惰が原因だ。
はい、今日はここまで!
なんて迷惑なんでしょう。
ちょっとーだから寝なかったんじゃないの?(①参照)うるさくて。
必死すぎんだよ。
怖い怖い。暇な時間あったら、あなたが読みたい本を読んだら?
まあ、必死になるよね。
だって一生に何度もない子育てなんだもの。
小中学生の時は本なら何冊でも買ってあげるよって言ったけどあんまり欲しがらなかったよ。
読み聞かせをシャワーのように浴びせた子ども、どうなったか教えてあげるね。
ぜんっぜん本、読まない。
ずっと動画見てるよ。
漫画は読んでる。
私は漫画は読まなかったのにね。
まあ読書好きにはならなかったけど、きっと人格形成にはなにかしら影響はあったんじゃないかしら?
いいか悪いかはもうわからない。
こうなれ!って思った通りにはならないよ。
もう少し肩の力を抜いて。
どっちでもいいんだよ。
子どもに幸せになって欲しいっていう気持ちがあるんだから大丈夫。
どうでもいいよ、読書とか。
タイムマシンに乗ってきて
いろいろ言うおばさん。
53歳のわたしから、29歳のわたしへ