半年で3.5倍に成長した「パーソナル編集者」は、いったいどういう人が求めているサービスなのか?
「パーソナル編集者」という、個人の情報発信をお手伝いするサービスを、かれこれ2年くらい、やっています。おかげさまでご利用いただける方が増えています。ありがとうございます。
どんな経緯で立ち上げたか、どんな声をいただいているかについては、これまでにnoteで書いたものがあります。僕も書きますし、ユーザーが書いて下さったものも増えてきました。
とくにこのnoteでは、サービス運営者の視点から、2024年の現在に至るまで、どういうことをやってきているかをまとめてみます。書いてみたら、色々やってて、我ながらびっくりしました。
会社勤めを終え、業務委託で働いていたフリーランスが法人化し、自社事業の種をみつけ、育てていくドキュメンタリーとして、生々しい現在進行形のストーリーになっているかと思います。ご覧下さい。
サービスが生まれる経緯
僕は独立してすぐに、コーチングスクールへ通ってコーチングを学びました。そしてその後、実践の場を持とうと思い、SNSで周囲に呼びかけるも、残念ながら、ほとんど反応はありませんでした。
それもそのはずで、コーチの諸先輩と比べ、自分には実績が全くありませんでしたし、コーチングというものを噛み砕いて説明できていませんでした。1on1で誰かと向き合う面白さを感じていたので、歯がゆかったですが、仕方ありません。
その後、定期的に壁打ち相談をしてほしい、という友人が現れて、よろこんで、ということで、あれこれ話す中で、SNSの使い方の相談にのる機会があって。あ、これかもな、と思ってpostしたのがこれでした。
このXのpostから、さっと風向きが変わったことを鮮明に覚えています。お問い合わせの温度感が変わりました。自分のやりたいことを、説明の仕方ひとつで、受け取られ方は大きく変わるのだと、身を持ってわかった出来事でした。
利用者が増えています
そして、おかげさまで利用者が増えています。みずのの担当は、現在80名ほど。パーソナル編集者の契約スパンは半年間なので、契約満了となる場合には、枠が空きます。
2024年現在、私以外の担当編集分を合わせると約100名ほどです。ひとりで回していたときは数ヶ月に一度、告知をしていましたが、編集者のみんなの協力を得て、募集枠を制限しながらも、常に募集可能なサービスになってきました。
売上額を手元のレポートで集計したところ、半年前の2023年10月と、先月、2024年4月とを比較したところ、だいたい3.5倍になっていました。この半年から1年ほどで急激にお申し込みが増えたことの証左です。
結局料金がいくらなのか、とか、いまいま、申し込める状況なのかを確認したい場合は、こちらから気軽にお問い合わせ下さい。
どんな人が多いか
クライアントにどんな人がいるのか、しばしば聞かれます。顧客データを公開できる形で整理しているわけではないので肌感覚ですが、本当にバラバラです。
フリーランスも、会社員もいる。男女比は4:6くらい。ライター職の方は思ってたよりぜんぜん少なくて全体の2割ほど。どの方もSNS運用に課題を感じているのは共通しています。
セルフブランディングの文脈が、世間に幅広く浸透していることは、noteの会社にいたこともあって、人よりは理解しているつもりでした。クリエイターエコノミーの経済圏は、自分の趣味などでの観測範囲だけでは理解できないほど、大きな広がりを見せています。
会社に所属していればいい、という感覚がここ数年でぐっと風向きが変わってきている(と感じられる)中で、いきなり独立したり複業を開始するわけにはいかないけど、何かしら強みを育んでおきたい、と考える人が増えているのは自然なことだと思います。
人生の不安定さを踏まえて、資産運用に取り組む方が多いように、自分がどう見られているか、見せていくかについてを、いちど誰か他者と真剣に向き合っておきたい、そうひらめいた人が申し込んで下さっている印象です。
仲間が増えました
サービスの伸長にあわせ、ひとりでサービスをやっていく限界を感じ、この春からは、編集者の仲間に加わってもらっています。作家でライターのいしかわゆき(ゆぴ)さんや、漫画家でコーチングにも明るい吉本ユータヌキさんを擁する豪華布陣です。
企業広報で多くのメンバーと向き合ってきたインハウスエディターや、心療内科で働く現役の心理カウンセラーも所属しています。どなたも、コンテンツ理解だけでなく、一対一で人と向き合うことを鍛えてきた人ばかりです。
このサービスは申込時に編集者を選んでいただけませんが、希望は伺っています。どういったフィードバックを求めるかで、どの編集者にするかを決めています。
気がつけば、アベンジャーズのような、大乱闘スマッシュブラザーズのような、自分でもびっくりのメンバーです。現在では、7名ほどに稼働いただいています。職員室で相談し合うように、編集者どうしの繋がりをこれから強化していけたら。
利用規約を整備しています
知人に弁護士さんを紹介いただいて、サービスの利用規約や、編集者の契約周りのルールを整理しています。かねてからやりたかったあたりのことですが、ようやく手を付け始めました。
この弁護士さんが、なんと、メディアで編集者の経験がある方でした。なので、サービスの意図なんかを汲んでいただけて、とても助かりました。絶賛とりまとめ中です。
経営者の先輩に相談
note時代から繋がりのあったハヤカワ五味さんにメンタリングをお願いしています。経営者の先輩に「パーソナル編集者の事業をどうしてったらいいんですかね??」という相談をかねてから、やりたかったので、渡りに船でした。
数々のご経験はもちろん、ハヤカワさんご自身、noteというプラットフォームを深く理解されてるという点で、話が圧倒的に早くて最高で適任なのでした。定期的な壁打ちをお願いしていて、安心感がはんぱないです。
先輩ということでいえば、メディアサービス構築のことを松浦さんとやり取りできるのも心強いです。今年の2月、津軽のメディアツアーでご一緒して以来の御縁です。こんど、Voicy上で相談させていただきます。
松浦さんに相談したいことがあると伝え、二つ返事で受けてくれるだなんて、5年前の自分が聞いたらうまく理解できないことかも。ありがたいです。
商標登録の出願をしました
もう一つ、知人に弁理士を紹介していただき、パーソナル編集者を商標登録すべく動いています。申請はすでに完了していて、結果が出るのを気長に待っている状態です。
「パーソナル編集者™」という表記を自分のプロフィールにも記載しています。どちらかというとディフェンシブな施策で、この先、大手資本にサービス利用を制限されないための布石でもあります。
Voicyがんばってます
パーソナル編集者の営業活動としては、Xとnoteがすべてでした。自身やユーザーのみなさんが書いてくださる口コミが、集客につながっている状況です。
この2月からはVoicyを始めました。構成作家と、イラストレーターとでゆるやかなチームを組んで取り組んでいます。Voicy聞いて申し込みました、という声も増えてきていますし、個別のユーザーが自発的に聴いてくださったりしているようです。
編集者同士のナレッジシェアにもなればと思い行っていますし、今後は、パーソナル編集者のユーザ自身に話していただく機会も増やしたいです。いちど収録したものが長く聞かれ続けることから、ストックコンテンツの威力を感じています。
以上、パーソナル編集者のサービスについての現状をまとめました。サービスのお問い合わせや申込はこちらからお気軽にどうぞ。
耳慣れないサービスですが、ご理解はすすみましたでしょうか。これからどういう展開を見せていくか、自分でも予想がつきません。
ですが、将来、おじいちゃんになっても、ほそぼそと、いちプレイヤーとして続けていきたい仕事だとと感じています。そういう生業と呼べそうな仕事を見つけられたことが、まず、幸せだと思っています。
ふだんあんまり使わない言葉ですが、あえて言うのですが、このnoteへのスキや、SNSでのシェア、興味がありそうな友人知人へのシェアなど、心よりお願い申し上げます!