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【1年間断捨離をして気づいた】小さな取り組みで得られた大きな効果
「来年は1年かけて断捨離をするといいよ。それも、しっかり計画を立てて。」
2018年の年の瀬に、ほんの気まぐれで占いに行った時にこう言われたのがきっかけだった。少し前から話題になっていた「断捨離」は、知っていたが実際にやった事はない。
「断捨離かぁ…。必要かな。」
私は割とためらいなく物を捨てられるタイプだし、どちらかと言えば家の荷物も少ない方(だと思う)。 断捨離って、物が捨てられずにあふれた家に住んでいる人がするものでは?
そう思ったが妙に説得力のある占い師の言葉が気になり、断捨離にチャレンジする事にした。ちなみに、ここで書きたいのは断捨離の方法やこつではない。やってみて気付いたが、やり方は人それぞれで正解なんてないからだ。
1年かけて断捨離をした事で、人生にどんな変化があったか。
ほんの小さな取り組みで得られた、とても大きな効果。
断捨離の本質とは。
それを私なりの言葉で伝えたいと思う。
自分に合ったスケジューリングをする
最初に心がけたのは「自分に合った計画を立てること」。
性格や過去の行動を振り返り、最後まで楽しくできるよう無理なくコツコツ計画的に。夏休みの宿題や家の大掃除などを思い出せば、自分の傾向が分かるだろう。
新調した2019年版手帳の1ページに断捨離のスケジューリングをしていくうちに、何だか楽しくなってきた。実際に断捨離をしてみて、このスケジューリングが大いに役立った。
私は月毎にテーマ(場所)を決めてスケジューリングした。1月は【下着・シンク下・食材】をテーマにした。
・下着→年始に新調したついでに整理できるから。
・シンク下→年末年始に実家で母が料理する段取りを見て、必要な調理器具などをシュミレーションし見直せるから。
・食材→年末にほぼ使い切るので、残りの調味料や保存食などを整理するだけで楽だから。
こんな感じでなるべく負担にならない様に工夫した。他の月も同様に衣替えの月に服や靴、お盆休みの8月には資料や本など、年間の動きに合わせた計画を立てた事でスムーズに取り組めたと思う。
断捨離はヨガに似ている
断捨離はやり始めるとあっという間で、
「これは持っていてワクワクするかな?」
「これを身に着けているのを想像して、気分が上がるかな?」
など、ちゃんと選別して毎回しっかり頭と心を使って取り組んだ。その度に「物が減ると気分が軽くなり、増えると心が疲れる」事に気付いた。物を所有するにもエネルギーが要るし、自分のキャパシティがあるからだ。
実際やってみて気付いたが、断捨離はヨガに似ている。
「恐らく断捨離を最初にやった人も、ヨガに精通しているに違いない」と思ってネット検索してみた。
断捨離は、「もったいない」という固定観念に凝り固まってしまった心を、ヨーガの行法である断行(だんぎょう)・捨行(しゃぎょう)・離行(りぎょう)を応用し、
断:入ってくるいらない物を断つ。
捨:家にずっとあるいらない物を捨てる。
離:物への執着から離れる。
として不要な物を断ち、捨てることで、物への執着から離れ、自身で作り出している重荷からの解放を図り、身軽で快適な生活と人生を手に入れることが目的である。ヨーガの行法が元になっている為、単なる片付けとは異なるものとされている。
文献名:Wikipedia
これを読んで、「断捨離をする度に自分で作っていた重荷が軽くなる感覚があり、まさにヨガをした時の爽快感そのものだ」と思った。
はかどらない時は、いっそやらない
とは言え、どうしてもはかどらない時もある。
何故ならば断捨離は「ただの作業」ではないから。自分にとって本当に必要な物を取捨選択するのは、思ったより集中力もエネルギーも使う。
適当にして質が下がっては本末転倒。そんな時は「いっそやらない事」にした。一旦忘れて遊んだりいつものように暮らしていると、そのうちやる気が湧いてくるから不思議である。
はかどらない時というのは、直感力や決断力が下がっている時。そう気付けた事で、しっかり休養し意識的にリフレッシュできた。おかげで、自分のコンディションに気付き仕事や大切な予定のクオリティーを下げずにすんだと思う。
焦らず止まらず一歩ずつ。ゆっくりと、でも着実に私の断捨離は進んでいった。こうして2019年は、断捨離に始まり断捨離に終わった1年になった。
ニュートラルに戻るということ
1年を通して断捨離した事で、「ニュートラル」に戻った。
余計なものが削ぎ落とされて、肩書も役割もないありのままの自分。それはヨガと同じく素直な気持ちにさせてくれる。物を通して自分と向き合い、どんどん身軽になっていく心地良さを知った。
断捨離が進む度に面白い位にフットワークが軽くなった。考え方がシンプルになり一緒に価値観も変わった。穏やかな毎日がいかに大切か気付く事ができたのは、大きな効果だと思う。
昨年末に新調した2020年版手帳の1ページ目には、2020年のテーマや目標を綴った。1行目には「ニュートラルでいる」と書き記した。
断捨離とは、内観する練習であり直感力を磨くこと
こうして断捨離にチャレンジした1年が終わり、2020年を迎えた。
そして、今も断捨離の効果は続いている。1年間の断捨離を通して自分と向き合う事ができたし、「自分にとって何が必要で何が本当に大切か?」と考える力がついた。
周りの意見や常識に惑わされず、ニュートラルな自分で丁寧に暮らす事。
自分が満たされる事で余白が生まれ、周りに対して感謝の気持ちが芽生えた。優しい気持ちを持って暮らし直感力が磨かれた事で、自分の中で不安や迷いが少なくなった気がする。
その結果として、大げさじゃなく人生の満足度が高まる。
ほんの小さな取り組みで得られた大きな効果は、このプラスの循環が生まれたから。定期的に、この小さな取り組みを続けるつもり。
価値観や人生観は変わっていく。
断捨離がヨガと同じくライフワークになった時、その先に待っているのはどんな素晴らしい世界だろう。今からとても心待ちにしている。
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